坐骨神経痛に効くツボは?世界標準基準にもとづくツボの位置と刺激方法

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坐骨神経痛に効くツボは?

腰痛にともないお尻から足がしびれたり痛んだりする坐骨神経痛は、慢性化しがちなのがツラいところですよね。

そんな辛い坐骨神経痛を緩和させる方法のひとつとして、「ツボ」が活用できるのはご存じでしたか?

今回は、坐骨神経痛におすすめのツボ、自分でできる無理のないツボ刺激のやり方などをご紹介します。

ツボ刺激を自分で行うコツ

ツボ刺激を自分で行うコツ

実際に痛む場所以外の「ツボ」を刺激しているのに症状が緩和されていくのは不思議な感じがしますよね。でも、ツボ療法は長い東洋医学の歴史の中で培われた実績と理論にもとづいたもので、根拠のないまやかしとは違います。

ただ、その効果を最大限生かすためには、正確なツボの位置と刺激方法を見極める必要があり、素人が自分で行う場合には、コツをつかむまで少し難しく感じるかもしれません。

そこで、坐骨神経痛に効くツボを紹介する前に、自分でのツボ刺激がやりやすくなるコツを先にいくつかご紹介します。

簡単にツボを見つけるコツ

ツボの書き込まれた人体図はツボの位置を知るための重要な目安になりますが、体の大きさやつくりには個人差があり、ツボの位置も人によって微妙なズレがあります。

押してみてすぐに体に響く場所が明らかだった場合はそこがツボの可能性が高いですが、わかりにくいときには以下の点を意識してみましょう。

① まずはツボの示された周辺の皮膚を見て触ってみる

  • 皮膚の色が他と違う部分がないか
  • 他の部分に比べ冷たかったり熱かったりして感じる部分がないか
  • 皮膚が乾燥していたりザラザラしていたりする部分がないか

② 皮膚をつまんでみる

  • 皮膚の異変がある周囲を2~3回つまんでもんでみて、刺すような痛みを感じる場所を探す

③ 親指で押してみる

  • 皮膚をつまんで痛みのある場所があったら、そこを親指で押してしこりを探す

ツボの位置を示すための「指何本分」はどこの指?

ツボの位置を解説するときに、よく「○○から指3本分下に下がったところ」という表現がされています。でも、「指ってどの指?」とわかりにくいものもありますよね。この記事内で紹介しているツボの位置説明では、すべて親指を基準にしています。

また、ツボの位置を探すために「○寸△分」という単位が用いられるときもあります。これは一般的に使われる長さの単位の寸や分と違い、一寸を個人個人の親指の一番太い幅に基準を置いたツボ療法ならではの単位となっています。

自分で無理なくツボを刺激するためのコツ

ツボを刺激するのは気持ちいいですが、場所によっては無理な姿勢になったり力が入りにくかったりして、かえって疲れてしまう…なんてこともありますよね。

本来ツボ療法はそれを専門にしている人にしてもらうことが一番で、自宅でやる際もコツを押さえながら他の人にしてもらった方が、本人はリラックスをすることができます。

けれどそれはなかなか難しい場合も多いので、自分自身で無理なくツボを刺激するコツを覚えておくと、いつでも気軽にツボ刺激をすることができます。

  • 胸や腹部のツボ刺激やマッサージは仰向けになって行う
  • 肩を刺激するときは、肩にあてた手の反対の手でひじを持ち、ひじごと動かすように刺激する
  • 背すじに沿ったツボを刺激したいときは、筒状に丸めたバスタオルなどの上に背すじをあてて寝ころび体をのばす
  • 腰を刺激するときは腰に手をあて親指で刺激するか、横向きに丸めた毛布などのうえに腰をあてて寝ころぶ
  • 足を刺激するときは、椅子に座るとやりやすい。
  • 足裏の刺激は、椅子に座りもう片方の脚のひざに足裏をのせてもむようにする
  • ドライヤーを使った弱い温風刺激もマッサージ効果がある(温度に注意し5分程度にとどめる)

坐骨神経痛に効くツボ

坐骨神経痛に効くツボ

それでは、坐骨神経痛に効くツボを具体的にご紹介します。

実は、ツボの場所は日本や中国、韓国で微妙なズレがありました。それが、「WHO経穴部位国際標準化公式会議」にて2006年に統一されました。今回ご紹介するツボの位置はそのWHO方式の世界基準で定められたものでご紹介します。

ツボを刺激する前に腰と背中をよく温めるとより効果的です。ツボを刺激したときに痛みが強い場合は無理をしないようにしてください。

背中~腰回りのツボ

腰回りには重要な腎の臓器に関わるツボが集中し、腰痛はもちろん、体全体の活気を高めるのに効果があると言われています。

指で押すのが辛い場合はツボ押し棒を使うか、丸めた毛布などを腰の下に敷いて全体を刺激すると楽ですが、強く刺激し過ぎないように注意しましょう。

背中~腰回りのツボ

① 腎愈(じんゆ)

○ツボの位置

肋骨の一番下の高さ、第2腰椎(骨盤の仙骨から上に数えて4番目の背骨)の突起の下縁をはさみ、体中心線から左右に親指の幅1本半分外側

○ポイント
  • 腰のコリと痛みや坐骨神経痛だけではなく、体全体の活力をつけたい、疲れがひどいときにもおすすめ
  • 親指でよくもむように押す

② 志室(ししつ)

○ツボの位置

腎愈と同じ高さで、体の中心線から左右に親指の幅3本分外側

○ポイント
  • 腎愈と同様に腎臓を癒し体に精気を与えるツボ
  • 親指でよくもむように押す
  • ③ 三焦愈(さんしょうゆ)

    ○ツボの位置

    第1腰椎(骨盤の仙骨から上に数えて5番目の背骨)の突起の下縁をはさみ、体の中心線から左右に親指の幅1本半分外側

    ○ポイント
    • このツボから腰椎に沿ってマッサージをしていくと、腰や背中のこわばりがほぐれてくる

    ④ 命門(めいもん)

    ○ツボの位置

    腰部、第2腰椎(骨盤の仙骨から上に数えて4番目の背骨)の中心部突起の下のくぼみ

    ○ポイント
    • 東洋医学で生命力の根本ととらえられている腎の蔵への入り口
    • 冷えやすい人の腰痛にとくに効果がある

    ⑤ 大腸愈

    ○ツボの位置

    左右の骨盤の上端を結んだ線の高さにある第4腰椎(骨盤の仙骨から上に数えて2番目の背骨)の突起の下縁をはさみ、体の中心線から左右に親指の幅1本半分外側

    ○ポイント
    • 腰の血行をうながし冷えからくる腰痛に効果的
    • ていねいなマッサージを加えるとよりほぐれる

    ⑥ 関元愈(かんげんゆ)

    ○ツボの位置

    腰部、第5腰椎(骨盤の仙骨の真上の背骨)の突起の下縁をはさみ、体の中心線から左右に親指1本半分外側

    ○ポイント
    • 自分で刺激するときは、手の甲の骨の出っ張りを使うとやりやすい
    • 腰から下半身の痛み、だるさ、しびれなどをやわらげる効果がある

    ⑦ 次髎(じりょう)

    ○ツボの位置

    仙骨をさすったときに、上から2番目に触れるくぼみの中

    ○ポイント
    • 自分で刺激するときは、人差し指でやさしく押すようにするとやりやすい
    • 女性特有の腰痛
    • 坐骨神経痛や生理不順にも効果がある
    • ⑧ 腰陽関(こしようかん)

      ○ツボの位置

      腰部、第4腰椎(骨盤の仙骨から上に数えて2番目の背骨)の中心部突起の下のくぼみ

      • 激しい痛みやしびれがある坐骨神経痛にも効果がある

      お腹のツボ

      お腹のツボ

      ⑨ 関元(かんげん)

      ○ツボの位置

      下腹部のおへそから真下に親指3本分下がったツボ

      ○ポイント
      • 腰を支える腹筋の機能を高め、緊張を取り除く
      • あお向けになり、両手を重ねて中指の先で静かにおす
      • おへそのまわりのマッサージも合わせるとより効果的
      • 妊娠中の人は避ける

      足のツボ

      足のツボ

      ⑩ 委中(いちゅう)

      ○ツボの位置

      ひざの関節が曲がる部分にできるシワの中央

      ○ポイント
      • 足の方まで痛みやしびれが続く坐骨神経痛に効果的
      • なでるような優しい力で刺激する

      ⑪ 三陰交(さんいんこう)

      ○ツボの位置

      足の内くるぶしから親指の幅3本分上がった向うずねの骨のきわ

      • 慢性的な様々な不調に効果がある

      ⑫ 復溜(ふくりゅう)

      ○ツボの位置

      内くるぶしの後ろから、親指2本分上にあがったところ

      ○ポイント
      • 足首を手のひらで包むようにして、しっかりと押しもむ
      • 足腰の血行が改善される

      ⑬ 太渓(たいけい)

      ○ツボの位置

      足の内くるぶしのすぐ後ろ側

      ○ポイント
      • 足首を手の平で包むようにしてしっかりと押しもむ
      • 足腰の血行が改善される

      まとめ

      自律神経ツボ まとめ

      坐骨神経痛に効果的なツボと自分でツボ刺激を行うときのポイントをご紹介しました。
      腰にまつわるツボは重要な臓器である腎臓にまつわるツボが多く、日常的に刺激する習慣をつけると体全体の活力アップも期待できます

      また、お腹にも効くので便秘対策にもおすすめです。

      慢性の坐骨神経痛は、機能的な問題だけではなく、心身の緊張や内臓の不調、冷えなど様々な要因が関わっていると言われているので、全身のバランスを整えるツボ刺激を習慣にして、改善を目指しましょう。

      お風呂上り、家事や仕事のリフレッシュにぜひ取り入れてみてくださいね。

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