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脊柱管狭窄症の手術の実際〜医師から手術を勧められたあなたへ

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歩くことで下半身にしびれや痛みを感じる脊柱管狭窄症。この症状に悩んでいる方も多くいます。

こちらの記事に目をとめたあなたは、治療をするうえで手術したほうがいいのか、それとも手術せずに治療を続けられないか迷っていませんか?

医師から手術の可能性を告げられたことで、どちらを選択すれば良いのか困っている方もいるかもしれませんね。

脊柱管狭窄症の手術ですが、全身麻酔を用いる手術になるため、簡単に受けられるものではありません。そう聞くと、いろんな疑問が浮かんできますね。

  • 入院、手術費はどのくらいかかるのかな?
  • 手術は、どんなことをするの?
  • 術後も生活はどうなるのかな?
  • そもそも、本当に症状が治るのかな?

考えると不安になるけれど・・・やっぱり今の痛さのまま日常生活を続けていくのはもう限界!何とかして早く痛みから解放されたいと願っていることでしょう。

脊柱管狭窄症の手術に踏み切ろうか、手術以外の方法で様子をみようかと迷っているあなたへ、ここでは脊柱管狭窄症の手術について取り上げていきます。

手術をすすめられる症状

手術をすすめられる症状

先程もお話しましたが、脊柱管狭窄症はすぐに手術をすることはありません。一般的には、保存療法(手術をせずに治療をする方法)を経て様子をみてから、手術を行います。

ただし、以下のような症状があって生活に支障が出ているときは手術をすすめられることが多くあります。

  • しびれや痛みで歩くことが難しい。
  • 家事や仕事のときに、かがんだ状態から腰を起こすのが困難。
  • 椅子やソファに座っているだけで、下半身がしびれてくる。
  • トイレで用を足すときが大変。

手術以外の治療方法(保存療法)

治療方法(保存療法)

手術をしなくても、症状を改善できる治療方法もあります。手術のように体への負担や、精神的な負担をなくして、治療をすすめていけるので安心ですね。

ここでは、そんな手術以外の治療方法についてまとめていきます。

薬物療法

薬物療法は、消炎鎮痛薬、筋弛緩薬を使用して症状を和らげる方法です。

消炎鎮痛薬というのは、痛み止めの効果がある薬です。内服薬(エトドラク、セレコキシブ等)や、貼付薬(ケトプロフェン)があります。

筋弛緩薬は、筋肉の緊張をほぐす役割があります。痛みのある部分は、筋肉が固まってしまっている状態にあるので、その部分をほぐして和らげてくれます。

フェネシンカルパミン酸エステルやエペリゾン塩酸塩などがあります。

理学療法

理学療法(体操や電気、光線、温熱などの手段で行われる治療法)は、腰の痛みが軽減する感覚を最も感じやすい療法です。

しかし、こちらの療法は痛みを一時的に和らげるものなので、症状が改善されているのかを見分けるのが難しい治療でもあります。

通院で行う電動式の牽引療法や入院して行う持続牽引の他にも、マイクロ波を使って局所を暖めて治療をする、ホットパック療法などがあります。

神経ブロック注射

神経ブロック療法は、神経に直接麻酔薬を注射し、神経の痛みを和らげる療法です。薬物療法で痛みが引かないときに行われる治療法になります。

また、神経ブロック療法でも痛みがなくならない場合は、痛みの原因は神経にはないことになるので、別の診断も行うことになります。

この療法は治療だけでなく、痛みの原因を判明させるため役割も果たしています。

手術で治療する方法

手術で治療する方法

保存療法で症状が治らない、また症状が重く日常生活が辛いときは手術を検討することになります。

脊柱管狭窄症の手術は、神経への圧迫を取り除くために脊柱管を広げていきます。

手術の種類と方法

ここからは、手術の種類と方法を詳しく説明します。

手術と聞くと、不安になる方もいると思います。ゆっくりと、あなたのペースで読み進めてみて下さいね。

椎弓切除術

椎弓切除術
「『腰の痛み』全解説」より参照

手術となったとき、よく行われるものが椎弓切除術(ついきゅうせつじょじゅつ)になります。

手術にかかる時間は、およそ1〜2時間くらいです。

この手術は、一部の椎弓と黄色靭帯を切除する方法で、全身麻酔をして行われます。全部ではなく、部分的に削る場合の手術は、開窓術(かいそうじゅつ)と呼ばれています。

脊柱固定術

脊柱固定術
「せぼねと健康.com」より参照

この手術は、骨盤から採取した骨を固定します。

手術にかかる時間は、おおよそ1~2時間になります。

ほとんどの場合は、インストゥルメントと呼ばれる金属のネジの固定と、骨移植術の併用によって行われます。

手術の前後は感染症や、糖尿病などに注意を払いながら手術をしていきます。

手術のメリット

脊柱管狭窄症は、脊柱管の狭さが神経を圧迫することで痛みを感じます。手術によって脊柱管を広げることが治療への近道になります。

保存療法では一時的に痛みをやわらげることができても、残念ながら完全な痛みの解消まではできません。

手術では痛みの原因となる部分に直接アプローチするため、手術前後の治療では根本的な対処をすることができます。

手術のデメリット

手術のデメリットは、リスクを伴うことです。

現在の医学は進歩していることで、患者さんが安心できるよう安全な手術を行っている病院が数多くあります。

しかし、とても残念なことに手術を行っても症状が再発してしまう可能性もあります。また患者さんの体質によっては、麻酔の副作用で体調を崩してしまう方もいます。

手術の際は体調の他にも、手術前のメンタル面にも気を配ることが大切です。

手術の費用はどれくらいかかるの?

こちらは、手術費用のおおよその目安です。いずれも3割の保険適用がききます。

  • 椎弓切除術は、30〜40万円
  • 脊椎固定術は、40〜60万円

この手術は、高度療養費制度が適用されます。一旦、病院へ自己負担として20万円前後を支払い、申請することで医療費が一部支給されます。(通常6〜7割)

(参考:厚生労働省保健局)

入院の際には、上記の手術費用と入院費用を支払うことになります。入院費は病院によってさまざまですが、入院期間は2週間前後が一般的です。

術後の生活で注意すること

手術後は症状の再発を防ぐため、無理をせず安静にすることが大切です。手術後に、いつも通っていた整体へ行ったことで症状が悪化してしまったというケースも少なくありません。

施術の方法として、上半身のみを行う場所もあります。体の土台である足から施術をもらわないと、痛みが増してしまう恐れもあります。

術前の生活と術後の生活での注意点を照らし合わせながら、医師とよく相談しましょう。できる範囲で構いませんので、体操やストレッチ、マッサージなども心がけてみてくださいね。

術後はいつごろから歩けるの?

手術後は翌日から普通の姿勢で座ることもできます。歩くこともできますし、食事も普通にとれます。

入浴は感染症を防ぐため、術後4日ほどからシャワー入浴ができるようになります。

術後のコルセットですが、椎弓切除術をした場合はおよそ1ヵ月間、脊椎固定術を行った場合は3ヵ月前後装着することになります。

まとめ

脊柱管狭窄症の治療法や手術の種類や方法についてお話しましたが、医師の指示のもとに行っていれば、手術をしないで済むことがほとんどです。

できることなら・・・手術をすることなく、治療を続けて痛みをとりたい!と願う方も多くいると思います。

ですが、痛さにも限界があります。脊柱管狭窄症がある日常生活で困るのは、痛みだけではなく、痛みからくる生活への支障ではないでしょうか。

痛みがあるからこそ行動範囲が狭くなり、思いっきり体を動かせなくてストレスがたまってしまうことで、イライラしてしまう辛さもあると思います。

お話したように手術をする場合、または手術以外の治療を選択する場合には、それぞれにメリットとデメリットはあります。

手術以外の療法では、即効性がないために根気よく時間をかけて治療することになりますが、一時的に辛い痛みを抑えてくれる効果があります。

一方、手術の場合はリスクを伴う覚悟、そして治療費や入院費などの費用、手術前の生活面で考えていくことなどがたくさんあります。

しかし、手術をすることで症状の根本的な原因を取り除くことができます。痛みから早く解放されて、穏やかな生活を送ることができます。

医師とよく相談したうえで、ご自身に合った方法を選択されること、そして慎重な判断をしていくことが大切です。

【健康度チェック上半身編】○が上がらないと要注意?!

下の写真の位置で出る場合

こんにちは!
痛み・しびれ専門の整体師 粕谷雄三(かすやゆうぞう)です。

あなたの体の調子はどうですか?……

ちょっと不躾な質問かもしれませんね。でも、治療家として日々、クライアントさんの体をみていると「自分の体の調子が良いのか、それとも悪くなっているのか」自分で気付いていない方も意外と多いのです。

また、体の調子というものは、電源スイッチのように「いい」と「悪い」の2つの状態しかないわけではありません。

体の調子の良さを10段階で表現すると、「今日は5ぐらい」「今日は8だ!」と、自分の健康状態がハッキリと見えれば、早め早めにケアしていくことができますよね?自分が健康になっていくためには、まずは自分の体の健康状態を把握するというのが第一歩です。

そこで、今回は私が治療家として施術するときに、実際に行っているチェック方法(検査)を紹介します。ぜひ、あなたもやってみてください!

あなたの「肩」で健康度チェックをしよう!

今回は「自分が健康になるためには、自分の体の状態を知らなくてはいけない」ということで、簡単なセルフチェックを行っていきたいと思います。

やり方はカンタン「腕を横に上げていくだけ」

どこを検査するかというと「肩」です。手を横にして、手のひらは下にします。

      

セルフチェックの手順

横からまっすぐ上にあげていきます。

横からまっすぐ上にあげていきます。

体の調子が悪い方には、こんな特徴が……

体の調子が悪い人というのは、循環が悪くなっていることが多いので、下からあげていくと、引っ掛かりがでたり、硬さが出て、あがらなくなったりします。下の写真のような状態の人は多いですね。

体の調子が悪い人

これをまず自分でチェックしてみてください。

セルフチェック時の注意点

【注意点1】手のひらは「下向き」

注意しなければいけないのが、手のひらは下ということです。手のひらを上にあげてしまうと、横から上げても、上まであがる人はたくさんいます。

セルフチェック時の注意点①

まずは、手のひらを下にして、そのままあげていきます。

【注意点2】腕は「真横」から上げる

他に注意しなければいけないのは、ちょっと前からあげると、あがりやすくなります。

セルフチェック時の注意点②

できるだけ真横で、上まであげてみてください。

健康度はココで見分ける!

下の写真の位置で硬さが出たりする場合もあります。

下の写真の位置で硬さが出たりする場合

下の写真の位置で出る場合もあります。

下の写真の位置で出る場合

問題ない人は、耳につきます。ここがチェックのポイントです。

問題ない人は、耳につきます

右をやったら、今度は左をチェックしてみてください。片方だけがあがらないということもありますので、注意してみてください。

左をチェック

体の調子がよくない時の簡単ケア方法

もし、硬さが出た場合の、簡単なケア方法なんですけど、それは「コップ1杯の水を飲む」ということです。
横からあげていって、途中で「硬い」となった時に、コップ1杯の水を飲むだけで、すぐに循環が良くなって上がる人は結構います。もし硬い場合は、やってみてください。

最後に

まずは、自分の硬さをみて、循環が良いのか、悪いのか、ということを、この肩のチェックを使ってやってみてください。では今日はこんな感じで、終わりたいと思います。失礼します。

今回の内容を【動画でサクッと視聴する!】

今回の動画はこちらです。ぜひ、一緒にチェックしてみてください!

自律神経の乱れやストレス対策に効果あり!誰にでもできる『自律訓練法』とは?

自律神経の乱れやストレス対策に効果あり!

私たちの健康な生命活動を陰で支える重要な存在…それが自律神経です。
活動に関わる交感神経と、休息や消化吸収などに関わる副交感神経が上手にバランスをとって24時間がまわっています。しかし、このバランスが乱れ、とくに交感神経ばかりが高くなってしまいリラックスの苦手な人が増えています。交感神経優位な状態が長く続くと心身の疲労は増し、様々な不調の原因にもなってしまいます。

そんな人にご紹介したいのが、『自律訓練法』。

名前は硬いですがやること自体はとってもシンプルで、短い時間で、特別な道具も使わずにやれます。コツをつかんでしまえば、仕事や家事の合間にどんな場所でもできるようになります。自律訓練法は自分自身で安定した心身の状態をつくりだすための方法で、心療内科で治療としても用いられています。もちろん、病気ではない人の日常でのリラックス法としても使えます。

自分で気軽にできるようになると、ストレスに追い込まれたときや疲労がたまってきたときにとても役に立ちます。
自律訓練法の効果、行う際の注意点やコツ、実際のやり方までをご紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね。

自律訓練法とは

自律訓練法とは

自律訓練法は、もともとドイツで考案された自己暗示催眠法です。大脳生理学者や精神科医の臨床研究にもとづいているのでじゅうぶんな医学的根拠もあり、現在は多くの病院が治療にも取り入れています。とくによく用いられるのは心療内科で、精神的ストレスによって引きおこされる痛みや不調、いわゆる心身症や、過敏な精神状態が問題となる神経症の改善に効果が認められています。

自律訓練法の特徴

自律訓練法の最大の特徴とメリットは、「コツさえつかんでしまえば自分でいつでも短時間でできる」ということ。そのため、病気の治療に関わらず、また、正式なやり方をアレンジし、様々な場面で、様々な人によって応用されています。

なぜ「訓練」という名前がついているか

とは言っても、『自律訓練法』なんて硬い名前だし、ちょっと難しそう…と思いますよね。けれど、この「訓練」の意味は、「コツをつかむまで、地道に続けることが大切」ということなのです。例えば、運動もストレッチやヨガも、やり方のコツをつかんで無意識に身体が動くようになるまでは、ある程度地道に継続しなければいけませんよね。

この自律訓練法も同じなのです。やること自体は難しくありませんが、それの効果を感じるまではとにかく継続することが大切で、その意味で「訓練」という名前がつけられています。

自律訓練法の効果

自律訓練法の効果としてあげられるのは、以下のようなものがあります。

  • 疲労回復
  • ストレス反応の緩和
  • うつ状態や強すぎる不安の軽減
  • 仕事や家事、勉強の能率アップ
  • 不眠の解消

          などなど

自律神経の働きは意識でコントロールができませんが、自律訓練法を使うと意識的にリラックス状態をつくりだすことができるようになります。ストレスがかかっているな…疲れているな…緊張しているな…心や身体が追いつめられているな…そんな風に感じたときに対処がしやすくなり、安定した心身状態を保つために役立ちます。

自律訓練法の実践

自律訓練法の実践

ぜひ、自律訓練法をやってみたい!という人のために、実践方法をご紹介します。本格的に取り組んでみたいという場合は、カルチャーセンターで講座が開かれていたり、病院の心療内科が集団指導プログラムを行っていたりすることもありますので、そちらに参加してみるのもおすすめです。

自宅での実践の方法について

本来の自律訓練法には様々な段階がありますが、ここでは、一番基本の部分をご紹介します。日常に行うリラックス法としては、これでじゅうぶんとされています。また、やり方も指導者によって多少異なりますが、初心者の人が一番やりやすいと思われるものをここでは書いています。

慣れてくるとアレンジも可能なので、まずは簡単なところから始めてみましょう。

実践の前に

実践をする前に、大きな注意点があります。自立訓練法を始めた多くの人がおちいりがちなのが、「頑張ってしまう」こと。努力家で真面目である人ほど、「頑張って上手くやろう」「早く効果がだしたい」となってしまうのですが、それでは自律神経法はまったく生きてきません。むしろ、訓練がストレスになってしまいます。

自律訓練法を行うときは以下のポイントを意識しましょう。

  • あれこれ考えない
  • 決められていることをひたすら無心にくり返す
  • 上手くできなくても決められた時間以上はやらない
  • 効果をだそうとしない
  • 焦らない
  • 頑張らない

しかしこれってけっこう難しいことですよね?
だから、最初はできなくていいのです。このポイントを意識しながら訓練をくり返すことが重要です。そのうちに、だんだんできるようになっていきます。

自律訓練法の真の目的

自律訓練法は結局、「あれこれ考えず、頑張らず、焦らず、淡々と決められたことをこなす」心境に達するためのものです。そのような心境になることができれば、ストレスや周囲の影響を受けづらくなり、自分自身を冷静に保てるようになりますよね。

その結果として、ストレスや不安に巻き込まれずに行動ができるようになり、状況に関わらずにリラックス状態に切り替えるといったことが可能になるわけです。自律神経を整えるとは、「本来の自分に立ちかえること」それができる心と身体を育てるのが、自律訓練法という方法です。

実践のための準備

慣れてくると、どんな場所のどんな状況でもできるようになりますが、最初のうちはふさわしい環境を整えましょう。

  • ベルト、時計、きつい下着などの身体を締め付けるものを外す
  • トイレは先にすましておく
  • 食後すぐは避ける
  • 静かで落ち着ける、室温が適度な場所を選ぶ

実践のための姿勢

基本姿勢は①あお向けで横になる、②椅子やソファーにゆったりと座る、のいずれかです。

初めての人におすすめなのは、①のあお向けです

  1. 両腕と両脚をのばして軽く開いてあお向けになり、背中がベタッとつくように全身の力を抜く
  2. 脚は腰幅~肩幅くらい、腕は脇の下に野球ボール1つが入るくらいに開く
  3. 手の平は、上向きでも下向きでも、自分の楽なようにしておく

あお向けがスペース的に無理な場合は、②の椅子やソファーにゆったりと座る方を選択します。

  1. 背もたれにはもたれず、頭のてっぺんが天井から糸で吊られているようなイメージで背筋をゆるやかにのばす
  2. 首、肩、腰が緊張しないように、自然な姿勢をたもつ
  3. 足は肩幅に開き、両手を膝の上に置く

公式を覚える

環境と姿勢が定まったら、「背景公式」を行います。
自律訓練法では、決まった手順ややり方のことを「公式」と呼びますが、それはあれこれ自分で考えたり操作したりせず、ただ決められた通りをくり返すということを指しています。慣れてくるとアレンジが可能ですが、コツがつかめるまでは、公式通りを心がけます。

背景公式=手順の1番目。気持ちを落ち着ける。

  1. ゆったりと、無理のない範囲の深呼吸を数分くり返す
  2. 気持ちが落ち着いてきたら、軽く目を閉じ、声には出さずに心の中で数回「気持ちが落ち着いている」と唱える
  3. 気持ちが落ち着いてこなくても、数分がたったら(例えば3分と決めておく)同じように「気持ちが落ち着いている」と唱える

気持ちが落ち着かずにイライラしても、無理に「落ち着かせよう」と頑張ってはいけません。「イライラしているな」ということを眺めたままで深呼吸をくり返し、数分がすぎたら公式通りの言葉を心の中で唱えるようにします。

第一公式

背景公式が終わったら、第一公式にうつります。

第一公式=手足の重さを感じる。

  • 右手(左利きの人は左手)に意識を向け、手の重さを感じる。色々と雑念が入ってもそのまま流し、声に出さず心の中で「右(左)手が重たい」と唱える
  • 実際に「右手が重たいな」と感じられるまでくり返す。感じられたら次は反対側の手に意識を向け、右足、左足とうつっていく
  • 重さを感じられない場合は、その部位にとどまって決めた時間(5分以内。例えば3分)くり返し、感じられなかったとしてもそれで終わりにする

心の中で唱える言葉は必ずいつも「右(左)手(足)が重たい」です。言葉を変えたり、頑張って重くしようとしたり「なぜ重く感じられないんだろう」と考えたりはせずに、ただ重さに意識を向けるだけを心がけます。

第二公式

第一公式がスムーズに終わるようになったら、第二公式にうつります。

第二公式=手足の温かさを感じる。

  • 第一公式と同じ順序で、重さの代わりに温かさを感じるように意識を向けていく
  • 実際に温かさが感じられるまでその部位にとどまって「右(左)手(足)が温かい」と心の中でくり返し、感じられないときでも、第一公式と合わせて5分以内には終わるようにする

消去動作

1回の訓練が終わったら、消去動作を行い自己催眠状態から覚めるようにします。ただし、就寝前に訓練を行った場合は消去動作をせずにそのまま眠ります。

消去動作=体をほぐして通常の状態に戻る

  • 両手を強く握ったり開いたりを数回くり返す
  • 両手を頭の上に組んで大きく伸びをする
  • 首や肩をゆったりと回す

自律訓練法を行う回数やタイミング

慣れてくるまでは、1日3回、朝、昼、夜に行うといいとされています。食事の直後を避けて生活に取り入れてみましょう。慣れてきたら、とくに回数や時間は決めず、仕事や家事の休憩、疲れがたまったときなど、いつでもどこでも行うことができます。

1回の訓練にかける時間は5分以内とし、忙しい場合はもっと短くしてもかまいません。1日3回が難しい場合は1回でも大丈夫ですが、できるだけ毎日続けるようにします。
ただし、「絶対やらなければ」とストレスにならないように。自分の生活や状態に合わせ、可能な範囲で継続しましょう。

まとめ

自分自身でリラックス状態をつくりだす、自律訓練法 まとめ

自分自身でリラックス状態をつくりだす、自律訓練法についてご紹介しました。

やり方はいたってシンプルですが、自律神経のバランスが交感神経優位に傾いている人ほど、はじめはイライラしたり、苦痛に感じたり、「重たい」や「温かい」が感じられなかったりします。

けれど、そのイライラしている自分を眺めつつ、ひたすら訓練をくり返してみてください。2週間、1か月と過ぎるうちに、何らかの変化が感じられるようになります。

ポイントは「リラックスしなくちゃ!」と焦らないこと。

できなくてもいいのです。反対に、簡単にできるようなら訓練の意味もありません。

「リラックスできないな…イライラしているな…」と自分を客観的に見つめながら、意識を手足の重さや温かさに向け、決められた言葉を唱えることが重要です。

地道ですが、くり返しの効果はありますよ。たった数分なので、ぜひやってみてくださいね。

管理栄養士が教える自律神経失調症の改善方法【食事編】

管理栄養士が教える自律神経失調症の改善方法【食事編】

頭痛やめまいがひどく、動悸や吐き気がして家事や仕事をするのが辛い…… あなたは、そんな辛い症状に悩んでいませんか?

また、病院で診察を受けたことで自律神経失調症と診断された方もいらっしゃると思います。

処方された薬もあるけど、できれば薬に頼りすぎずに症状を改善していきたいとお考えかもしれませんね。

病院で処方される薬は、今出ている不快な症状をやわらげてくれます。でも、根本的な解決にはやはり、自律神経失調症を引き起こした生活習慣から変えていく必要もあります。

そこで、管理栄養士として仕事をしてきた私が、自律神経失調症を「食生活」から改善していくのに、ぜひ摂って欲しい不足しがちな5つの栄養素と、普段の食生活から症状を改善するおすすめメニューを紹介します。

自律神経失調症と栄養の関わり

自律神経失調症と栄養の関わり

自律神経失調症の症状は、体と心の両方に現れます。そして、その症状や原因は人によって様々なものです。詳しくは、下記記事で紹介されていますが、栄養不足「だけ」が原因で自律神経失調症になることは、ほとんどありません。

でも、たとえば、ストレスを受け続けている状態に「栄養不足」が加わると、自律神経失調症になる可能性が出てきます。そういう視点では、栄養不足も自律神経失調症の原因のひとつとも言えますね。

また、「食事は健康の元」、毎日の食生活で健康はつくられていきます。生活習慣を整えるためにも、食生活には気を配っていきましょう。

不足しがちな5つの栄養素の種類

不足しがちな5つの栄養素の種類

ここからは自律神経失調症に関係のある、5つの不足しがちな栄養素についてお話しします。

【不足しがちな栄養素1】ビタミンA

ビタミンAは、自律神経の働きに必要な栄養素の1つです。

一般的には、コレステロールを男性ホルモンや女性ホルモンに変える際に欠かせないビタミンとして知られていますが、このホルモンには自律神経、感情の動きや脳の働きを整える作用があります。

ちなみに、ビタミンには水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの2種類に分類され、ビタミンAは油溶性ビタミンに入ります。油と相性がよいので、炒め物などで食べると吸収がよいです。

ビタミンAを多く含む食材としでは、人参、レバー、鰻などがあります。

【不足しがちな栄養素2】亜鉛

亜鉛は、体の中でビタミンAが正常に働くために必要不可欠な栄養素です。そのため、ビタミンAと併せて亜鉛も摂取することが望ましいです。

また亜鉛は脳の神経伝達物質を作る成分でもあるので、自律神経失調症の方は積極的に摂っていただきたいです。

亜鉛を多く含む食材は、レバー、豆類、貝類などがあります。

【不足しがちな栄養素3】ビタミンB群

ビタミンB群には、脳の働きを正常に保つ働きがあります。

強いストレスがかかると、ビタミンB群がドンドン消費されていきます。不足すると眠気、イライラ、集中力が低下することがあるので、多く摂取していただきたいです。

ビタミンB群を多く含む食材は、玄米、納豆、豆類などです。

【不足しがちな栄養素4】カルシウム

カルシウム=骨を作るというイメージをもたれる方が、多くいると思います。カルシウムの99%は骨に蓄積されますが、残りの1%は神経伝達や筋肉を動かす働きなどをしています。

血液中のカルシウム濃度が低下すると、脳神経が興奮することでイライラすることもあります。しかし、カルシウム不足が直接イライラする原因になるとも言えません。

他に関係あるものとしては、セロトニンというホルモンがあります。セロトニンは脳内の神経伝達物質で、興奮を抑える働きをします。

セロトニンは体の中で作れません。そのため、セロトニンを生成する原料が多く含まれている食品を摂る必要があります。

セロトニン生成の原料が多く含む食品は、乳製品や大豆製品があります。カルシウムを多く含んでいるので、骨が強くなり骨粗しょう症を防ぐこともできます。

【不足しがちな栄養素5】鉄分

赤血球の中のヘモグロビンという物質は、脳や体の隅々に酸素を運ぶ役割をしています。このヘモグロビンを生成するために必要になるものが鉄分です。

鉄が不足すると、ヘモグロビンが十分に生成できず脳や体内の酸素が減っていきます。減ることで、体のダルさや疲れやすさ、頭痛やめまい、立ちくらみを起こしてしまいます。

鉄分を多く含む食材としてレバー、ほうれん草などがあります。

鉄分を効率よく吸収するには、ビタミンCを含む食材と一緒に摂ることをオススメします。ビタミンCは、イチゴやキウイフルーツに多く含まれています。

鉄分を阻害する飲み物には注意!

タンニンという成分が含まれている飲み物は、鉄分の吸収を阻害してしまいます。タンニンは緑茶や紅茶、コーヒーなどに含まれています。

麦茶にも含まれていますが、緑茶等に比べるとタンニンは少ないです。食事の際には、麦茶を選ぶようにしましょう。

緑茶や紅茶、コーヒー等を楽しみたいときは、食後1時間以上あけてから飲むようにしましょう。

食べて改善!おすすめメニューの紹介

食べて改善!おすすめメニューの紹介

ここからは自律神経失調症を食事で改善したい方の為に、おすすめメニューを紹介します。

美味しく食べて、いっぱい栄養素を摂りましょう!

【おすすめメニュー1】レバニラ炒め

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レバーはビタミンA、亜鉛、鉄分を多く含んでいます。栄養素が豊富な食材ですが、レバーが生臭くて苦手という方も多いと思います。

苦手な方でも美味しく食べられるように、レバーの生臭さを消す簡単な下処理の方法を紹介します。

レバーの下処理の方法

  1. レバーを食べやすい大きさにカットする
  2. 流水で洗い流しながら、レバーに付いた血の塊を流す
  3. 牛乳を入れた容器の中で、15分ほど浸す

レバーの下処理の方法

上記の下処理をして調理してみましょう。生臭さが消えますよ!ぜひ試してみて下さいね。

【おすすめメニュー2】ひじきの炒め煮

ひじきの炒め煮

鉄分を多く含むひじきと、ビタミンAを多く含むにんじんを使って油で炒めます。脂溶性ビタミンは、油との相性が良く炒めることで栄養素を吸収しやすくなります。

ひじきの炒め煮を炊いたご飯に混ぜて、ひじきご飯にしても美味しいです。

【おすすめメニュー3】にんじんしりしり

にんじんしりしり

沖縄の家庭料理で、お子様にも好まれる美味しい料理です。

ビタミンAが豊富なにんじんをたっぷり食べられるのでオススメです。炒めることで、栄養素を吸収しやすくなります。

にんじんは手軽に購入することができますし、使いやすい食材です。にんじんを使ったメニューを一品、おかずに入れてみてはいかがでしょうか。

【おすすめメニュー4】五目大豆煮

五目大豆煮

豆類は亜鉛を多く含んでいて、ビタミンAを多く含んだにんじんも入ります。

他には、ストレスなどの免疫力を上げるビタミンD成分が豊富のしいたけや、食物繊維が豊富なこんにゃくなども入っていて、改善効果を高めてくれます。

いくつかのおすすめメニューを紹介しました。気付かれた方もいると思いますが、メニューを見てみると全て和食です。

和食は、健康に一番よい食事だと考えられています。外食やお惣菜を購入する際は、和食料理を選んでみてくださいね。

まとめ

まとめ

自律神経失調症の方に多く摂っていただきたい栄養素をいくつかあげました。しかし、毎日バランス良く食事を摂ることは、管理栄養士の私も日々の生活に追われて正直難しいです。

この記事を通じて、外食時やスーパーで買い物しているときにでも、栄養素は色んな働きをしていることを思い出してもらえればと思います。

健康に気を配ることは大切なことです。しかし、毎日バランスの良い食事しなければと熱心に考えすぎてしまうことが、ストレスの原因になることもあります。

「今日は偏った食事だったから、明日は気をつけるようにしよう。」というように、適度に力をぬきながら食事を楽しく摂っていただければと思います。

(管理栄養士/河崎典子)

自律神経を整える音楽の力

自律神経を整える音楽の力

自律神経を整えることが健康の秘訣とよく言われますが、いったいどうやって整えたらいいの?と思いますよね。その方法は色々ありますが、もっとも手軽にできるのは「音楽を聴くこと」です。

自律神経を整える音楽の力とは? 私自身、自律神経がかなり不安定な性質で、それを整えるために日頃から音楽の力は存分に活用しています。実体験もふまえてご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

自律神経失調症とは?

自律神経失調症とは?

自律神経失調症とは、自律神経が乱れることで、私たちの身体に様々な不快な症状を出したり、身体の凝りや疲労感がいつまでも治りにくくなったりするものです。

自律神経失調症の症状や原因については、こちらの記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。

自律神経を整える音楽とは?

自律神経を整える音楽とは?

私たちの健康で充実した生活を支えてくれる自律神経は、私たちの意志によってどうこうすることができません。自律神経失調症に対する薬も、それぞれの症状に合わせたものはありますが、全体のバランスを整えてくれるようなものは無いのです。

そこで日頃から、自律神経に刺激を与え上手く活性化させてくれるような何かを取り入れてあげることがすすめられます。自律神経は、見る・聞く・匂うなどの感覚と深く結びついていることがわかっています。この中で、もっとも気軽にできるのが、『音楽を聴くこと』です。

では、どのような音楽が自律神経を整えてくれるのでしょうか。

ヒーリング音楽とは違う?

最近は、イージーリスニングと呼ばれるBGMのCDもたくさん売られていますよね。たくさんありすぎて悩む…という感じです。その中には、「自律神経を整える」とうたわれたものもありますが、一般的なヒーリング音楽と何が違うのでしょうか?基本的にヒーリング音楽は、脳がリラックスしている状態のα波を増やす音楽です。気持ちを安定させたり癒しを得たりする効果はありますが、自律神経に対して働きかけるという科学的な根拠はありません

一方、「自律神経を整える」とうたっている音楽は、実際に自律神経検査をし、その働きやバランスが良くなった実証が得られたものになっています。自律神経を整えたいけど何を選んだらいいのかわからないというときは、そのあたりから試してみることをおすすめします。

個人差があります

健康食品や化粧品に必ず書かれている医学根拠型です。いずれもそれなりの理屈に乗っ取っていますが、上手く合う人と合わない人がいます

私は、その類のものは一通り聴いたことがありますが、結局は合いませんでした。なぜかというと、「これは自律神経を整えてくれる」とか、そのような本やCDに書かれている理屈の方が頭に浮かんで、あれこれ考えてしまうからです。不眠に悩んでさんざんあれこれと試した結果…一番眠れたのは何と「気に入っているお笑いライブのDVDの音」でした。

私はあまのじゃくな性格なので、「さあさあ、これを聴いたら眠れるんですよ。自律神経が整うんですよ」と迫られるのがかえってダメだったようです。そういうことをあれこれ気にせず、素直な気持ちで聴ける人には向いていると思います。レンタルショップのイージーリスニングコーナーには豊富な種類のものがあるので、ぜひ楽しみながら聴いて試してみてください。

自分の好きな音楽を

基本的には、自分の好きな音楽が一番自律神経を整えてくれると思います。私は普段、自分がとても気に入っている音楽をセレクトしたもの常に持ち歩いています。それはイージーリスニングではなく、普通にアーティストが演奏して歌っているものです。

緊張し過ぎているとき、力が入り過ぎているとき、イライラしているとき、音楽を聴くことで、冷静さを取り戻すことができます。元気に活動したいときに聴く音楽と、ゆったりと落ち着きたいときに聴く音楽は違います。集中力を高めたいとき、気持ちを明るくしたいとき、それぞれに合う音楽がありますよね。

そういうことを想定しながらあれこれ音楽をセレクトし、オリジナル「自律神経にやさしい音楽集」を作り上げる作業も、自律神経を整えることには役立つのだそうです。

音楽を選ぶときのポイント

ただ「好き」というだけではなく、自律神経を意識して選ぶとすると、いくつかおすすめのポイントがあります。

  • 過去の思い出がよみがえるもの
  • 自然と涙が出るもの
  • 自分の人生のテーマ曲に思えるもの
  • 未来のイメージがふくらむようなもの
  • 大切な人や出来事に関連したもの

自律神経を活性化させるにあたって、過去の自分や未来のイメージ、大切な出来事や人に思いをはせることはとても重要です。音楽は、とくにそのようなものを引き出してくれる存在ですよね。楽しかったことだけではなく、悲しかったことを振り返って涙を流すことも悪くはありません。そうやって、様々な感情を呼び起こしてくれる音楽は、脳と心と体を活性化させ、普段周囲の情報に振り回されて上手く働けなくなっているあなた自身の感性や能力を思い出させてくれます。

自律神経が整うとは、「本来のその人自身に戻る」ということなのだと思います。そのために、自分の感性を刺激してくれる音楽はとても役に立ちます。

自分で選ぶのが難しいときに

普段あまり音楽を聴かない、好きな音楽はとくに無い、何を選んだらいいのかわからないという人のために、おすすめのCDブックをご紹介します。

  • 『聞くだけで自律神経が整うCDブック』/順天堂大学医学部教授 小林弘幸著

小林弘幸さんは自律神経の専門家として、スポーツ選手やアーティストたちのコンディショニングやパフォーマンス向上について指導もしているお医者さんです。第一線で活躍している人達にとっても、本来の自分自身を取り戻す、自律神経を整えることはとても重要なのだそうです。そのためのツールとして、自分の過去や未来をイメージできるような音楽を聴くことをすすめています。

面白いのは、この小林弘幸さん自身が自律神経失調症に悩み、そこから脱出するためにやっていたことが本職になってしまった…という点です。本人の経験にもとづいたものは、単なる医学的根拠だけにはない強みがあると思います。CDも付いているのでまずはそれを聴いて、自分の感覚に合ったものを探すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

自律神経を整える音楽の力についてご紹介しました。
自律神経を整える音楽とは、「本来のあなたを取り戻せる音楽」です。

  • 過去の思い出がよみがえるもの
  • 自然と涙が出るもの
  • 自分の人生のテーマ曲に思えるもの
  • 未来のイメージがふくらむようなもの
  • 大切な人や出来事に関連したもの

このポイントを押さえていれば、イージーリスニングでも、J-POPでもジャズでもロックでもクラッシックでも大丈夫です。
ジャンルにこだわらず、自分の感性を刺激する音楽を探してみてくださいね。

そして、何も聴く気力すら無くなったときや、何を聴いていいかよくわからないときには、『自律神経を整える音楽』として市販されているものを活用してみるのもいいと思います。

人間は、音楽を心地よいと感じるよう、本能にインプットされているといいます。街やテレビの雑音から少し離れ、音楽にひたり自分を取り戻す時間をつくってみてくださいね。

自律神経失調症とは? その症状と原因

自律神経失調症とは
  • 最近、頭痛やめまいが頻繁に起こる
  • 身体の凝りもひどいし、立ち上がった時や、起き上がった時にふらふらする
  • なんとなく身体がすっきりしない……

このような症状に悩まされているなら、もしかしたら自律神経失調症かもしれません。

現在、国内で自律神経失調症と診断された患者数は約65万人といわれています。自覚していない患者はその10倍と言われており、増加傾向にあります。つまり、珍しい病気ではないということです。

でも、いったい「自律神経失調症」とは、どんな病気なのでしょうか? 何が原因なのでしょうか?

今回は、自律神経失調症について学びましょう。

自律神経の働き

自律神経の働き

自律神経は、私たちの体とどう関わっているのでしょうか。まずは自律神経について簡単にご説明します。

自律神経とは?

私たちは、歩いたり何か物を取ったりという動作を普段意識的に行っています。一方、心臓を動かしたり消化活動をしたり、ということは意識してもコントロールができません。そのような生命維持に絶対必要な行為は体が自動的にやっていますよね。その重要な仕事を担っているのが、自律神経系と呼ばれる一連の神経達です。自律神経系は、ホルモンによる内分泌系と協調し、私たちの体を一定の状態に保ってくれているのです。

自律神経系には、交感神経系に属するものと副交感神経に属するものがあります。この2つは、1つの器官に対して同時進行で働くことが多く、お互いにバランスを保っています。交感神経は主に休息や消化・吸収・細胞の修復などの生体維持機能に深く関わります。仕事や家事をしているときには交感神経が優位となって適度な緊張状態となり、休息や食事・睡眠のときには副交感神経が優位となってリラックス状態になります。この2つが上手くバランスをとってくれてこそ、健康な生活の流れが可能なのです。

副交感神経系 体の部位 交感神経系
リラックスさせる 精神 活発に高ぶらせる
ゆるやかで深い呼吸 呼吸器官 速くて浅い呼吸
ゆっくりと打つ 心臓 速く打つ
ゆるやかで深い呼吸 精神 精神
拡がって血圧は下がる 血管 収縮して血圧が上がる
活発になる 消化・排泄器官 抑制される

交感神経の働き

 交感神経は脳と身体を動かすのに適した身体にします。身体と心が気持ち良く快適に過ごせる身体にしてくれるということです。脳も筋肉も、働くには糖や酸素が必要になります。糖や酸素は、血液によって全身に運ばれていきます。ですから、血液をより遠くへ運べるように血圧を上げたり、心臓の動きを早くしたりします。

交感神経は、労働、運動、興奮、緊張、恐怖、危機感などの時に働きます。交感神経は太陽が昇るとともに少しずつ活発になり、昼間にピークがやってきて、夕方から夜にかけてだんだん徐々にやわらいでいきます。日が暮れ、眠りにつくころには、交感神経は徐々に働かなくなっていきます。そして、血圧も下がり、心臓の動きもゆっくりになっていきます。

副交感神経の働き

副交感神経は、心が落ち着いている状態。つまり、リラックスした状態の時に働いています。

身体は見た目では働いていない時でも、常に体内で動きがあるため、修復しないといけない部分はあります。しかし、副交感神経が働いている時にしか大きな修復はできません。病気になったら、眠ることが一番の薬だと言われるのはこのためです。

眠ると働くのが、副交感神経で、逆に眠らなかったり休まなかったりすると、副交感神経は働きません。そのような生活を続けると、身体を修復する大切な時間がなくなり、自律神経失調症を引き起こします。この副交感神経が働かなくなってしまうからです。

副交感神経は、太陽が沈み、夜になるにつれて、少しずつ働きが活発になります。つまり、心身ともにリラックスして修復に入ろうします。そして、夜眠っているときに働きがピークになります。

副交感神経は、太陽が昇るとともに、少しずつ働かなくなってきて昼間はあまり働いていません。

つまり、朝起きて、夜眠くなるのは、昼間は交感神経の働きによって、身体の動きや思考回路も活発になり、夜はその日中の心身の疲れを癒すために副交感神経が働くというわけです。

自律神経失調症とは?

自律神経失調症とは?

交感神経と副交感神経がともに機能を維持しながら、状況に応じて上手くバランスをとってくれていれば、適度な活動と休息が行われ、健康で充実した生活をおくることができます。しかし、何かの理由でこのバランスが崩れてしまうと、生活や体に様々な支障が出てくるようになってしまいます。そのような状態を『自律神経失調症』と呼びます。

自律神経失調症の症状

  • 疲れが取れない
  • 眠れない、眠り過ぎる
  • 食欲が無い、あり過ぎる
  • 胃の不調
  • 便秘、下痢
  • やる気がおこらない
  • 体がだるい
  • ほてり、めまい
  • 冷え、のぼせ
  • 精神の落ち込みが続く、常にイライラする

自律神経失調症のタイプ

とても多彩な症状のある自律神経失調症ですが、それは、バランスの崩れ方にもタイプがあるからです。交感神経が優位になりやすい、副交感神経が優位になりやすい、全体の働きが悪いなどはある程度生まれ持った体質もありますが、それに加えて様々な原因が考えられます。

交感神経優位型

現代もっとも多いタイプです。常に交感神経が高く働いて緊張状態が長く続き過ぎてしまい、休息が上手くできなくなります。不眠、疲労感、血行不良、冷え、食欲がなくやせる、食欲が無いのに食べ過ぎてしまう、高血圧、イライラがひどいなどの症状が出てきます。

忙しすぎる、ストレスが多い、いつもスマホやパソコンをいじって脳が興奮しているなどが原因でおこりやすくなります。

副交感神経優位型

リラックス方向の副交感神経が優位と聞くと何だかいい感じがしますが、いき過ぎるとやはり問題がおきます。眠り過ぎでなかなか起きられない、体がだるい、動きが鈍く仕事や家事が進まない、むくみ、それほど食べていないのに太る、食欲があり過ぎる、などの症状が出てきます。また、副交感神経優位型の人にはアトピーや花粉症などの呼吸器系疾患が多いことも知られています。

体質的なものが大きいですが、刺激の無い生活や活動不足によって引き起こされることもあります

自律神経低下型

交感神経・副交感神経、ともに活動がダウンしてしまっている状態です。何をするにも元気が無く、かといってリラックスができるわけでも無く、生活にメリハリがありません。年齢とともに自律神経の活動は落ちますが、大きな悲しみやショックがあったとき、ストレス状態が長く続き過ぎたときにも起こります。また、食生活が悪く栄養が不足してなる場合もあります。

自律神経失調症を引き起こす【5つの原因】

自律神経失調症を引き起こす【5つの原因】

このように、自律神経失調症にはいくつかのタイプがあります。原因もさまざまではありますが、代表的なのは下記の5つです。

原因1:過度なストレス

仕事などの社会的ストレスや人間関係のストレス、精神的な過度のストレスを抱えることで、自律神経失調症を引き起こす場合があります。

原因2:生活リズムの乱れ

夜更かしや夜勤勤務など、不規則な生活リズムを続けることで自律神経のバランスが崩れてしまいます。

原因3:環境の変化

転職や引っ越し、結婚や出産などの新しい環境の変化で緊張感が増すことで、ストレスを感じやすくなります。

原因4:女性ホルモンの影響

妊娠や出産、更年期などのホルモンリズムの変化が自律神経の働きに影響しています。

男性よりも女性の方がホルモンの変化が表れるため、自律神経失調症になりやすいと言われています。

原因5:栄養の偏り

栄養不足だけで自律神経失調症になることは、ほとんどありません。しかし、過度なストレスの上に栄養不足があると、自律神経失調症になる可能性もあります。

自律神経失調症という病気はない!?

人によってさまざまな症状が現れ、原因も異なる自律神経失調症ですが、この病名は欧米、そして日本でも正式な病名として認められていません。

日本心身医学会では「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と、定義しています。

参考資料:②(参考資料は記事の最後に記載しています。

自律神経の働きが乱れて心身の不調が現れたとき、検査をしても病気が認められない症状のことを自律神経失調症といいます。

そのために、自律神経失調症の診断結果は医師によって変わることがあります。同じ症状の患者さんに「自律神経失調症」という診断される医師もいれば、その症状が起きている器官や臓器に注目したうえで、具体的な病名をつける医師もいます。

治療方法も決まっていない、そして症状も原因も人によって異なる・・・とても厄介な症状です。このような話を聞くと、治るのかなと不安になっちゃいますよね。

しかし、自律神経失調症は自分で治すことができます。原因を特定して、ひとつずつ改善していくことで症状が緩和されていきます。

自分のペースで、根気よく改善していくことが大切です。

自律神経失調症からのメッセージ

あなたを悩ませている自律神経失調症ですが、実はあなたの身体に大切なメッセージを送っています。そのメッセージは、あなたの身体を労わり大切に扱ってくれています。

「これ以上頑張りすぎてしまうとあなたの命が危険だから、今の生活を変えたほうがいいですよ」とメッセージを送ってくれているのですね。

それでは、どうして私はこんなに苦しい思いをしているの?と考えてしまいますよね。そのように考えてしまうのも無理はありません。

自律神経失調症は、あなたを守っていた

ここでは少しだけ、あなたが自律神経失調症を発症してしまったのか考えてみましょう。

どうして自律神経失調症は、あなたを苦しめるのでしょうか?

自律神経失調症は頭痛や肩こり、冷え性、吐き気、精神的な落ち込みなどの辛い症状を引き起こします。

しかし、これからの症状はあなたの命を守るために起きているのです。

あなたは家事や育児、そして仕事などで一生懸命頑張ってこられました。

しかし、もしかしたら自分でも気付かないうちに、その頑張りに限界がきてしまったのかもしれません。

自宅で家電製品を使いすぎたときにブレーカーが落ちるのと同じ状態です。

頑張った分、今はゆっくり休んで充電しようねと、あなたの身体を労わるようメッセージを投げかけています。

自律神経失調症は、頑張ることで疲労してしまったあなたの身体を修復し、健康な身体に戻そうとする正常な働きです。

メッセージを送ってくれていることに感謝して、これを機に自分の生活スタイルを見直しながら、ゆっくりと症状を改善させていきましょう。

(すきっと編集部)

歩くと足の付け根が痛い!3分で出来るセルフ整体を紹介

歩くと足の付け根が痛い!3分で出来るセルフ整体を紹介
  • 歩くと足の付け根が痛い
  • 長距離が歩けない
  • 立ったり座ったりの動作で足の付け根が痛い
  • 股関節のストレッチをしても痛みが治まらない
  • 和式トイレに入れない
  • あぐらがかけない
  • 子どもを抱き上げる動作が辛い
  • 立とうとしたら突然グキっとなって動けなくなることがある
  • 椅子に長く座っていると、足の付け根の中の方がズキズキ痛くなってくる

こんな悩みを抱えてはいませんか?

痛みを堪えながら、生活を続けるのは辛いものです。普段の生活や仕事、子育てに支障が出てしまうとなれば、大変ですよね。

そんな辛い足の付け根の痛み。整体師の視点から見ると、足の付け根の痛みの原因は、頭蓋骨と関係していたのです。

「頭蓋骨が原因?!」と、驚かれる方も多いと思います。こちらの記事では足の付け根の痛みと頭蓋骨の関係性、また、簡単に3分で出来る頭蓋骨調整のやり方を紹介します。

まずは足の付け根、股関節の痛みで悩んで、私の整体院に来院された方の事例をお話します。

股関節の痛みに悩み、整体院に来院された方の事例

股関節の痛みに悩み、整体院に来院された方の事例

ここでは、股関節の痛みに悩まれた方の事例をお話します。

記事をご覧になっているあなたも、同じように悩んでいる症状がないか、チェックをしながら読んでみてくださいね。

左股関節の痛みで「あぐら」がかけない40代女性

左股関節に痛みがあり、「あぐら」がかけない状態だった40代女性の事例です。

立ったり座ったりを繰り返したり、寝た状態から起き上がるなど、日常の動作で痛みが出てしまっていました。

お悩みの症状

  • 左股関節の痛み
  • あぐらがかけない
  • 立ったり座ったりを繰り返すと痛い
  • 寝た状態から起き上がる時に痛みが出る
  • 長距離を歩くと響くような痛みを感じる

整体院での施術内容

  • 頭蓋骨の調整

施術後の変化

  • 横になった姿勢で股関節を確認、内側に回すと詰まるような硬さも改善。
  • 座り姿勢で腕を横から上下に上げた際、肩に重さと詰りがあったが軽減。
  • 施術を重ねるうち、股関節の可動域が徐々に広がった。

長時間歩くと股関節に痛みを感じていた40代女性

長時間歩くと股関節が痛くなるお悩みをお持ちでした。その痛みは、膝が外れそうなほど! 股関節の動きにも違和感を感じていました

お悩みの症状

  • 長時間歩くと股関節が痛い
  • 股関節が痛くなると、膝が外れそうなほどの痛みを感じる
  • 横になった姿勢で膝を曲げ、左右に倒した際に股関節に違和感がある。

整体院での施術内容

  • 頭蓋骨調整

施術後の変化

  • 股関節の違和感が改善。
  • 座り姿勢で、腕を横から上に上げた際に起こる首の痛みが軽減。

事例で取り上げさせていただいたおふたりは、頭蓋骨の調整をしたことで股関節の痛みが改善されました。

「頭蓋骨の調整」で「股関節の痛み」が和らぐ理由

「頭蓋骨の調整」で股関節の痛みが和らぐ理由

なぜ、頭蓋骨の調整をしたことで股関節の痛みが改善されたのか、不思議に感じますか?

股関節の痛みと頭蓋骨、一見関わりが少ないように感じますが、実際に頭蓋骨を調整することで股関節の痛みが緩和する方は、とても多いのです。

ここからは、頭蓋骨を調整する必要性と目的について紹介します。

頭蓋骨を動かす「呼吸」が自然治癒力を向上させる

足の付け根の痛みと関係している頭蓋骨ですが、なんと頭蓋骨は動いています。

と言っても、手や足を動かすように動いているわけではなく、呼吸に合わせて膨らんだり、元の形に戻ったりしています。この動きは、心臓の動きと同じで、あなたの意志に関係なく、無意識のうちに勝手に動いています。

頭蓋骨が動くというのは、はじめて聞くと、ちょっと驚いてしまうかもしれませんね!

感覚の良い方でしたら、ご自身の頭に手を当てて集中してみると、頭蓋骨が横に膨らんだり元に戻ったりするのを感じることが出来ることでしょう。

頭蓋骨を動かす呼吸

皆さんが普段、何気なくしている呼吸。実は2種類あるというのはご存知ですか?

ひとつは、皆様がよく聞かれる「肺呼吸」です。こちらは「2次呼吸」とも呼ばれ、息を吸って吐くというように、体に酸素を取り込みます。

もうひとつは出産前、お母さんの体内にいる時から行われている呼吸のことです。これを「1次呼吸」と呼びます。

1次呼吸は「脳脊髄液と組織間」で行われているガス交換の呼吸です。頭蓋骨を正常に動かすために必要なのが、この1次呼吸なのですね。

頭蓋骨と脳脊髄液の関係性

頭蓋骨は「脳脊髄液」を循環させるために働いています。

脳脊髄液は、脳と脊髄全体を覆っている膜の中にある液体のことを言います。この脳脊髄液の役割は、脳と脊髄を守ることです。

イメージで言うと、脳をお母さんのお腹の中にいる赤ちゃんと考えてください。赤ちゃんは、お母さんの羊水に覆われて、大切に守られているのと同じです。

頭には、血液や臓器を動かす筋肉が存在しません。そのため、1次呼吸をすることで頭蓋骨が膨らんだり、元に戻る動きをしながら、脳脊髄液を循環させています。この流れは、1日に3回くらい全体が入れ替わるペースで循環しています。

しかしながら、現代人の多くは頭蓋骨が屈折した状態でロックされ、頭が横に広がり脳脊髄液が充満してしまい重くなっていると言われています。

また、ストレスの影響でも頭蓋骨は歪んでしまうと言われています。

股関節に痛みが出ていた方は、頭が重くなっていた!

事例で紹介したおふたりとも、施術前は「頭がとても重かった」のです。重いということは、脳脊髄液の循環が滞っている状態でした。

脳脊髄液の循環を良くするために行うのが、頭蓋骨調整です。

頭蓋骨イメージ

頭蓋骨は、22個の骨が立体的に重なり合って出来ています。骨と骨が重なり合う中での歪みやロックを頭蓋骨調整で緩めていくことで、足の付け根に出ている痛みや股関節の可動域に変化が現れるのですね。

脳脊髄液の役割

脳脊髄液は、脳と脊髄を守るクッションのような役割を担っていることをお話しました。この他にも、中枢神経の保護や老廃物を除去して栄養を与えてくれる役割もしています。

老廃物を除去して栄養を与えてくれることで、自然治癒力が向上し痛みが出なくなるのです。

足の付け根の痛みに対しても、同じです。

脳脊髄液の循環を良くすることで、自然治癒力が向上し、痛みとして感じていた箇所についても痛みがでなくなると期待できるのですね。

痛む原因は違う場所にあった!

痛む原因は違う場所にあった!

足の付け根が痛いとき、ついつい痛む場所をマッサージしたくなりますよね。

揉んでいると、少しずつ痛みは和らいでいくけど・・・。止めると、やっぱりズキズキと痛みが戻ってしまう。

実は、必ずしも痛いところに原因があるわけではありません。あなたの足の付け根の痛みも、もしかしたら、頭蓋骨の歪みによる、脳脊髄の循環不良が原因かもしれません。

辛い痛みから解放されたいあなたのために、誰でも出来る頭蓋骨の調整方法を紹介します。簡単にできるものなので、ぜひ試してみてくださいね!

【たった3分で簡単に出来る!】頭蓋骨調整のやり方

ここからは、3分で簡単にできる頭蓋骨調整のやり方を紹介します!

頭蓋骨調整と聞くと・・・ちょっと難しく感じますよね。しかし、ポイントさえ押さえれば誰も簡単にセルフケアが行えます

写真と各ポイントをご覧になって、ゆっくり行ってみてください。

【ステップ1】股関節の状態を確認

まずは、股関節の状態を確認します。例えば寝た姿勢で膝を立て、足を右に倒すと股関節に痛みが発生したとしましょう。

股関節の状態を確認

【ステップ2】頭蓋骨に触れて硬くなっている場所がないか探す

そこで、写真のように手の指で頭蓋骨に触れて下さい。

少しずつ位置をずらして触れていくと、硬くなっている場所はありませんか?

手の指で頭蓋骨に触れて硬くなっている場所を確認

【ステップ3】発見したポイントを触れた状態で痛みの変化を確認

もし硬くなっている箇所があれば、そこに触れた状態で再度足を倒してみましょう。

硬くなっている箇所があればそこに触れた状態で再度足を倒してみる

痛みに変化は現れますか?

【ステップ4】発見したポイントに3分ほど触れてケア

痛みが軽くなった場合、そのポイントをジワジワ~と軽く触れるような感じで、3分程触れて下さい。この時に、力を入れ過ぎないように気を付けて下さいね。

頭蓋骨の調整

これでセルフケアは完了です。お疲れ様でした!

参考:押すポイントが見つけられないときは?

押すポイントが見つけられない方も、いらっしゃると思います。

その場合は、手の平で大雑把に触りながら足を倒して痛みの変化が出る場所を探して下さい。

指で探しづらいときは手のひらで触れる

そこで痛みが軽減されるポイントがあれば、その場所に3分程触れていただければセルフケアは完了です。

まとめ

足の付け根の痛みと頭蓋骨との関係性のお話をしましたが、いかがでしたか? 足の付け根の痛みの原因は頭蓋骨と聞いて、驚いた方もいるかもしれませんね。

脳は体の中で一番エネルギーを使う臓器です。また、ホルモン分泌も脳により調整されていると言われています。私達の体を維持するための、とても大事な臓器なのですね。

活動的である脳は、栄養が使われ老廃物になったものが溜まりやすい場所とも言えます。そのため、しっかり脳脊髄液を循環させて、自然治癒力を高めていくことが大切です。

自然治癒力が高まることで、痛みが緩和されていきます。痛みへのストレスも減り、毎日が健康的に過ごせるようになるでしょう。

あなたの足の付け根の痛みが和らぐよう、是非こちらの記事をお役立て下さいね。

(スター整体院/永田美子)

慢性腰痛の中医学から見た原因と対策|自宅でできる改善法

慢性腰痛の中医学から見た原因と対策|自宅でできる改善法

病院で調べても原因のよくわからない慢性化した腰痛……辛いですよね。

現代日本の主流は西洋医学で、西洋医学は検査や科学的な理論を重視します。ただ、残念ながら西洋医学には、命に別状のない、原因がはっきりしない症状に対してはアプローチがしづらいという弱点があります。

そして、実は『慢性腰痛』は西洋医学が苦手としている症状の代表選手なのです。

世界には逆に、こういった症状を得意とする医療もあります。それが中国の伝統医学である中医学です。もしも、あなたが『慢性腰痛』に悩み、病院に通ってもなかなか改善されないなら、中医学の視点を取り入れてみる方法もあります。

中医学では腰痛を全身のバランスの乱れや気の滞り(とどおこおり)としてとらえます。最近では、このような中医学の考え方を取り入れる西洋医学の病院や医師も増えています。

今回は、中医学から見た慢性腰痛の原因、そして自宅でできる改善法などをご紹介します。

中医学と西洋医学

中医学と西洋医学

中医学とは、中国に古来より伝わる伝統医学です。本来は様々な種類があったのですが、現在は「中医学」として統一されています。

東洋医学とは違うの?と思うかもしれませんが、東洋医学は、中医学もふくむ、韓医学や日本で発展した漢方医学など、アジア系の医学全般を指しています。

けれど、東洋医学のメインとなっているのは、やはり中医学なので、中医学=東洋医学の意味で使われていることもあります。

中医学と西洋医学(現代医学)の違い

中医学は、人の身体を五臓六腑(ごぞうろっぷ)という分類でとらえ、それぞれが関わる組織や生理現象、感情までをトータルで考える医学です。

中医学

  • 痛みなどの原因を、その部位だけで考えず、全体のバランスの乱れという視点で見る
  • ただ痛みを抑えようとするのではなく、痛みをおこしている根本の体質や心の状態にある問題を改善しようとする
  • 同じ症状であっても、一人ひとり、治療法は異なる

西洋医学

  • 痛みなどの原因を、ある部位に限って考えることが多い
  • 専門の科が細かく分かれているので、全体的な視点で痛みの原因を探るのは難しい
  • 根本の改善というよりは、今おきている痛みをどう取り除くかが重視されている。

中医学と西洋医学、どちらが優れているか、ということではなく、得意分野が違うということです。

西洋医学が苦手な『慢性腰痛』

血管が破裂したとか、骨が折れたといった緊急性のあるはっきりとした症状には、西洋医学は強いです。様々な手術や特効薬によって、多くの命が助けられているのも事実です。

一方、命に別状のない、原因のよくわからない慢性の症状には、西洋医学は何もアプローチできません。そのときおきている痛みや炎症を抑える薬を出すくらいです。

こういう西洋医学が苦手とする慢性化症状にこそ、中医学の考え方が力を発揮します。

西洋医学が苦手としている慢性症状の中でも、『慢性腰痛』はその代表選手です。

現在、日本で腰痛に悩んで医療機関を受診する人のうち、原因がわかっているのはたったの15%と言われ、残り85%は、原因のよくわからない『非器質性腰痛』に分類されています。「非器質性」とは、耳慣れない言葉ですが、「痛みがおこるような異常が見当たらないこと」を指します。

慢性腰痛と中医学

慢性腰痛と中医学

それでは、中医学では「慢性腰痛」をどう捉えているのでしょうか?

慢性腰痛は『肝』と『腎』の弱りからおこる

中医学では、慢性腰痛は五臓六腑の中の『肝』と『腎』の弱りからおこるととらえます。

『肝』『腎』と言っても、単純に肝臓や腎臓の臓器だけを指しているのではありません。2つの臓器が深く関わる他の組織や生理現象、感情などもすべて含まれます。

『肝』の働きと「腰痛」との関係

肝は筋肉や筋膜と連動しています。

『肝』の働き
  • 自律神経に影響
  • 気のめぐりを司る
  • 筋肉や筋膜とも連動
  • 女性の生理とも関連
  • 怒りの感情と深い結びつき

そのため、肝が弱ると、腰痛の症状が出てきます。

『肝』が弱ると起きる症状
  • 筋肉が硬くなる
  • 筋膜がちぢこまる
  • 上手く姿勢が保てなくなって腰に負担がかかる

『腎』の働きと「腰痛」との関係

腎は脳とつながる背骨と連動しています。

『腎』の働き
  • 骨や骨髄(こつずい=骨の内部にある血液をつくる組織)と連動
  • 生まれながらに持った気のエネルギー貯蔵庫
  • 恐れの感情と深い結びつき

そのため、腎が弱ると、腰痛の症状が出てきます。

『腎』が弱ると起きる症状
  • 脳や神経とつながる大切な背骨もダメージを受ける

肝と腎は、五臓六腑の中でも特に大事

よく、「肝腎要(かんじんかなめ)」という言葉が使われますが、肝と腎は、五臓六腑の中でも特に重視されています。腰も、「要」の文字がついていますね。

中医学でとくに重要な肝腎が弱ると、身体を中心で支えている要の腰も痛むというわけです。

『肝』『腎』の弱り度チェック

それでは、あなたの『肝』『腎』の調子はどうでしょうか?

下記のチェックにあてはまる数が多いほど、『肝』『腎』の弱りが伺えます。参考にしてください。

『肝』の弱り度チェック

  • 筋肉がけいれんしたり、脚がつったりしやすい
  • めまいがするときがある
  • 目にトラブルがおきやすい
  • 血圧が上がりやすい
  • イライラする
  • 身体がダルい
  • 脇や上腹部に張ったような感じがある
  • お腹にガスがたまりやすい
  • 生理不順
  • 寝つきが悪い
  • 爪が割れやすい

『腎』の弱り度チェック

  • 髪が抜ける
  • 歯が弱くなった
  • 耳に不調がある
  • 足腰がだるい
  • トイレの回数が多い
  • 冷えやすい
  • 不安が強い
  • 足の裏がほてる

『肝』『腎』が弱る原因は生活習慣にある

肝や腎の弱さは、もちろん生まれ持った体質もありますが、生活習慣によっても大きく影響されます。

『肝』を弱らす原因

  • 怒りをためこんでいる
  • 常に頑張りすぎている
  • 食べ過ぎている

『腎』を弱らす原因

  • 冷たいものをよく食べたり飲んだりする
  • 緊張する場面が多い
  • 上手く休めていない
  • 不安や悩みをいつも抱え込んでいる

共通するのは「過ぎる」「溜める」

肝・腎ともに、弱らす原因となるのは「過ぎる」「溜める」この2点です。
何事も、ほどほどとバランスが大切なんですね。

とくに感情との結びつきはとても重視されています。怒りや恐れの感情自体が悪いわけではありません。どちらも誰もが感じる自然の感情です。

そういう感情を無理に抑えつけたり、冷静さを失って巻き込まれたりして高まり過ぎてしまうと、心も身体もバランスを失ってしまうのです。

『肝』『腎』を高めて「慢性腰痛」から解放されよう!

『肝』『腎』を高めて「慢性腰痛」から解放されよう!

それでは、弱った肝・腎を元気にしてあげるには、どのようなことが大切なのでしょうか。日常生活でできる改善法をまとめました。

疲れすぎない運動

肝・腎ともに、適度な運動によって高められると言われています。

疲れてしまうほどだと逆効果なので、軽い散歩ストレッチなどを無理のない範囲でとりいれるようにします。

腎には「黒い食べ物」、肝には「酸っぱい食べ物」を

食事も大切な改善法のひとつです。それぞれを回復させる食べ物が知られています。

腎を回復させるには?

豆類黒い食べ物がいいと言われています。
黒ごま、黒豆、黒キクラゲなどです。

おすすめは、黒豆を粉末にした黒きな粉
他に比べるとリーズナブルで、温かい牛乳や豆乳に溶いて黒砂糖を少し足せば、美味しく飲めます。
ダイエット中の人は、黒豆茶もいいですよ。

肝を回復させるには?

疲労に効果的なクエン酸を含むものがいいと言われています。グレープフルーツやオレンジなどの柑橘類、梅干しなどです。

味が気にならない人は、黒酢を料理やドリンクに取り入れるのもおすすめです。

中国茶の杜仲茶は肝と腎を癒し、腰痛の人に向いているのです。

いずれにしても、「摂り過ぎ」には注意です。

感情と上手く付き合う

肝・腎は、怒りや不安などのネガティブな感情を溜め込むことで弱るとされています。

だからと言って、無理にポジティブになる必要はありません。怒りや不安は本来自然な感情なのであって当然です。それに巻き込まれず、切り替えができればいいのです。

おすすめは、感情を書くことです。

怒ったり不安になったりしている自分を、一歩引いて外から眺めてみましょう。気持ちを書いてみると、まずはそれで感情が少し吐き出されます。

人に話すのもいいですが、相手を選ぶのも難しいし、いつも誰かが聞いてくれるわけではありません。自分の書いた言葉を見て、自分のカウンセラーになったつもりで、優しく寄りそってみてください。

それから、音楽、お茶、匂い、景色など、自分の好きなものを探して、気持ちの切り替えをしましょう。

  • 怒りを感じたらこのお茶を飲んでみる
  • 不安になったらあの場所に行ってみる

そんな風に決めておくと、感情を高めすぎずにリセットができるようになります。

ポイントは、気持ちを切り替えようとして無理にテンションをあげないこと。

怒っているまま、不安なままでいいから、それに巻き込まれない行動(好きなお茶を飲んだり好きな場所に出かけたりしてみること)をすることが大切です。

深呼吸&マッサージ

深呼吸は、肝にも腎にもいいとされています。

やり方とかをあまり難しく考えないで、できれば外の樹の近くで、思い切り胸を開いて呼吸してみましょう。1日に1度は、そういう時間を持つのがおすすめです。

マッサージは、上腹部のみぞおちの少し上あたりにストレスポイントがあります。ここが硬くなってくると、肝も腎も弱ってしまいます。

横になって、胸の下からおへその上あたりまでを優しく縦横、または円を描くようにさすってあげてください。

まとめ

まとめ

中医学から見た慢性腰痛の原因、日常にできる対策をまとめました。

腰痛の対策というと、つい、腰の部分に限って考えてしまいがちですが、腰痛には、幅広い要因が関わっていると言われています。

骨格や筋肉などに明らかな異常や外傷がある場合は別ですが、慢性腰痛の場合、「この痛みを何とかしよう!」と頑張り過ぎない方がかえって上手くいく場合も多いのです。

肝や腎の弱っている人は、何事にも頑張り過ぎる人が多いと言われています。
慢性腰痛は、あなたの心や内臓が発している「休め」のメッセージかもしれません。

痛みから少し離れて、身体全体、生活全体、心の状態に無理をし過ぎてないかを考え、なるべく自分に優しくしてあげてくださいね。

中医学では、痛みがあるときの一番の対処法は「手をあてること」です。
腰に、お腹に、心に、手をあててみてください。

(すきっと編集部/寺山)

腰痛を心理アプローチで治療! 自分でできる認知行動療法

腰痛を心理アプローチで治療!自分でもできる認知行動療法

最近では精神的な問題と腰痛の関係も、よく知られるようになりました。痛みの感じ方に心理的要素が影響を与えることはよくあります。

極端な場合は「心因性腰痛」といって、腰自体には何の異常もないのに、動けなくなるほどの痛みがおこるケースもあります。このような腰痛を治療するのは、整形外科ではなく、心の問題を取り扱う心療内科や精神科です。

ヘルニアや外傷など、実際に何かの疾患が腰にある人の場合においても、心理アプローチによって腰痛が大きく改善される可能性もあります。そのため、一部の大きな病院では、整形外科と精神科が連携して腰痛の治療にあたるという試みもなされ、一定の効果をあげています。

私自身、痛みと心理面との関わりについては現実の体験で深く実感しました。

今回は、腰痛に「心理アプローチ」が効果がある理由、そして、病院へ行かずに自分で取り組める認知行動療法のやり方などをご紹介します。

痛みに苦しんでいる人は、ぜひ一度目を通してみてほしいなと思います。

【体験談】腰痛を心理アプローチで緩和できた私の事例

【体験談】腰痛を心理アプローチで緩和できた私の事例

幼い頃から様々な不調があり、30代にして高齢者のように……

私は、腰痛に限らず全身に痛みがあります。

幼いころから様々な不調があり、そうとう無理をした時期も長かったので、30代にして、ひざや腰の関節も摩耗し、筋肉は硬化して高齢者のような状態になっています。

以前は、それらを何とか改善しよう、年齢相応になりたいと願ってたくさんの病院、マッサージ、ヨガ、サプリメントや食事療法などを試しまくりましたが、なかなかこれといった効果は得られず絶望感がありました。

痛みを諦めたところから事態が好転!

しかし、結局は、痛みをあきらめそのままの自分を受け入れたところから、事態は好転したのです。つまり、私の腰痛に対しては、理学的な治療でなく「心理的なアプローチ」が効いたのです。

現在も痛みはあり、関節や筋肉の状況も変わっていませんが、積極的治療は何もしていません。ただ、痛みが緩和される自分に合ったストレッチを少ししたり、姿勢に気をつけたり、という日常の工夫はします。

痛みはあっても、大して気にせず生活がおくれるようになってきて、気が付けば痛みそのものが減ってきている感じがします。

痛みへの考え方を変えることで治療効果もアップ

私自身も痛みが強くなって辛かったり、つい周囲の同世代の健康な友人や、ずっと年配なのに元気な人と比べてしまったりして悲しくなったときは、その痛みが発生した過去の苦労を思い返すようにしています。

そうすると、それだけ頑張って生きてきた自分自身と身体がすごく愛しい気持ちになって、痛みもその勲章のような存在に思えます。不思議なことに、その気持ちが湧いてくると痛みはやわらぎます

痛みを敵視し、なんとか追い出そうとしていた頃より、ずっと生活は楽しくなりました。

改善のための運動やヨガを行う際にも、何らかの治療を受ける際にも、痛みへの考え方を変える心理アプローチはとても役立ちます

腰痛への心理アプローチを実践する前の注意点

腰痛への心理アプローチを実践する前の注意点

腰痛の85%は、原因の特定できない慢性化したもので、その場合は心理アプローチが効果を発揮する可能性が高くなります。

しかし一方で、腰痛は、重大な脊椎や神経の損傷、内科疾患によっておこっていることもあります。

腰痛への心理アプローチを実践する前に、病院での検査を一度もしたことが無い人は、大きな病院での検査を受けておくことをおすすめします。

病院で検査を受けた方がいいと考えられる腰痛の症状

下記の症状が出ているときは、重大な脊椎や神経の損傷、内科疾患が、腰痛という形でサインを出している可能性があります。

  • 1週間たっても痛みが良くならない
  • じっと安静にしていても痛い
  • 夜間になると痛む
  • 足がしびれる
  • 足に力が入らなくなった
  • 歩き方がおかしくなった
  • 引きちぎられるような痛みがある
  • 食事や排尿や生理に関連して腰痛が強くなる

そのため、まずは病院で検査を受けましょう。

腰痛で病院に行く時の受診科と受診時の注意点

基本的に腰痛は、整形外科の脊椎専門医が得意としています。

食事や排尿や生理に関連した強い痛みは、内科や泌尿器科や婦人科が専門です。

腰痛の専門的治療が可能な病院情報は、下記のリンクから地域別で確認できるようにしておきましたので参考にしてください。

混んでいる病院だと診察時間があまりとれないことも多いので、自分の気になる症状を先に紙にまとめ、問診票とともに渡すのも有効です。

ただ、重症にあたるようなケースはほんの数パーセントなので、心配し過ぎないようにしましょう。

心理アプローチが腰痛に効果を発揮する理由

心理アプローチが腰痛に効果を発揮する理由

腰痛に対する心理アプローチをする際、「腰痛と精神が関わっているわけがない」とかたくなに思いこんでいると、なかなかその効果は発揮されません。

そこで、心理アプローチを実践する前に、その根拠を知っておく必要があります。

実際に心療内科や精神科で専門的な治療を行うときも、腰痛と精神の関係を理解し「なるほど、そういうこともあるかもしれない」と納得しただけで、薬を使わず腰痛が改善するケースもあります。

体には「痛みを抑えるシステム=疼痛抑制システム」がある!

腰痛の痛みには、3つの種類があります。

1. 炎症による痛み

まずは、炎症による痛みです。

腰周辺の皮膚、筋肉、関節、骨などの組織が、外からの衝撃や圧迫、疲労や無理な姿勢で傷むと、その部位を修復しようとして炎症反応をおこす物質がたくさん出てきます。

その物質を受けると、神経には痛みの信号が伝わります。

この場合の痛みは、「身体のどこかが傷んでいますよ」という大切なサインでもあり、安静にして様子を見ても痛みが軽減しない場合は、病院を受診した方がいい痛みです。

2. 神経の働きの異常による痛み

身体の部位が傷ついて炎症をおこしたわけではなく、神経そのものが傷ついても痛みがおこります。
神経の正常な働きが失われ、異常な興奮をして、本来痛くない刺激までを「痛い」と認識して信号が発信される場合があります。

神経が傷つく原因としては、外からの衝撃や圧迫、ウィルス感染によるもの、年齢を重ねたことによる経年変化などがあります。
治療が可能なものもありますが、基本的には痛みを緩和させるための保存療法が中心となります。

3.痛みを抑えるシステムの低下による痛み

最後は、本来私たちの身体に備わっている痛みを抑えるシステムが低下することでおこる痛みで、精神の問題ともっとも深く関わっているのはこの痛みです。

また、1.と2.の炎症や神経の異常によっておこっている痛みの感じ方に対しても、痛みを抑えるシステムは関係しています。

同じヘルニアでも痛みの感じ方は人によって違う理由

例えば、椎間板ヘルニアが同じようにあったとしても、痛みを感じる人と感じない人がいますよね?

部位や重症度の違いもありますが、それ以上に痛みを抑えるシステムによる痛みの感受性の違いが大きく影響します。

急性の痛みは、身体の危機を私たちに知らせる大切な役割があるので感じないと困りますが、慢性化した疾患による痛みは、ずっと感じ続けていると生活が苦痛になってしまいますよね。

そのため、痛みをある程度ブロックして生活しやすくする天然の鎮痛剤のような痛みを抑えるシステム=『疼痛抑制システム(下行性疼痛抑制系システム)』が、私たちの身体には本来備わっているのです。

疼痛抑制システムが正常に働いていれば、腰痛がおきやすい要因があったとしても、(椎間板ヘルニアがある、腰の角度が悪いなど)痛みに苦しめられる可能性はグッと低くなります。

反対に、疼痛抑制システムが上手く働いていない人は、本来それほど痛みを感じるはずのない状態であっても、強い痛みを感じてしまうことになります。

疼痛抑制システムが働かなくなる原因

疼痛抑制システムは、脳内で産生される脳内伝達物質が深く関係しています。

脳を活性化させるドーパミン、リラックス作用のあるセロトニン、脳内麻薬といわれるエンドルフィンなど、一度くらいはどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。

これらのバランスが崩れれば、疼痛抑制システムも上手く働けなくなります。

その原因としてあげられるのは

  • 精神的ストレス
  • 睡眠不足
  • 過労
  • 考え方のクセ
  • 性格

などです。

心療内科や精神科で使われる薬は、脳内伝達物質のバランスを調整するものが多いので、疼痛抑制システムが働かなくなっている人の腰痛にも効果がある場合があるのです。

また、ストレスを溜めやすい考え方のクセがある人や、怒りっぽい、不安を感じやすいなどの性格傾向を持つ人は、疼痛抑制システムの働きは低く痛みを強く感じやすいと言われています。

腰痛への心理的アプローチは、そのような人にとても有効なのです。

腰痛を感じている割合は30代~40代がトップ

腰の筋肉や関節は、年齢とともに弱くなっていきます。基本的に整形外科関連の疾患は、高齢の人ほどかかっている率は高くなっていき、ひざの痛みなどではそれが特に目立ちます。

しかし、腰痛に関しては、働き盛りの30代、40代の人が一番悩んでいる割合が高いと言われています。

調査をしてみると、家庭や仕事に不満や不安を抱えている人ほど、腰痛が強く長引きやすい傾向にあるそうです。

腰痛は、各種の痛みの中でも、もっとも精神の影響を受けやすい痛みなのです。

腰痛に対する認知行動療法

腰痛に対する認知行動療法

それでは、疼痛抑制システムを上手く働かせ、痛みに生活を振り回されないための心理アプローチ『認知行動療法』についてご説明します。

認知行動療法とは?

認知行動療法とは、精神科医療で様々な疾患の治療に用いられる心理療法です。

自分自身の中のストレスになりやすい思考パターン(物ごとの受け取り方、見かた、考え方)を見つけ、それをいい方向に転換していく認知再構築を行い、現実の行動と結びつけていきます。

うつ病、不安障害、パニック障害などには、薬と同様もしくはそれ以上の効果が認められている方法で、取り入れる病院も増えています。

心因性、疼痛抑制システム低下による腰痛や各種の痛みの改善への効果も認められている
ため、大きな病院では整形外科治療にも用いられています。

認知行動療法のメリット

薬のように副作用の心配もなく、そもそもストレスや痛みを受けにくい思考パターンを身に着けられるため、再発を防ぎ根本的な改善が期待できます。

  • 薬のような副作用が無い
  • ストレスや痛みを受けにくい思考パターンを身に着けられる
  • 再発を防ぎ根本的な改善が期待できる

認知行動療法のデメリット

しかし一方で、健康保険が適応されない自由診療になる場合が多く、受けられる施設は限られています。また、効果が実感できるまでは時間がかかるため、根気よく続けなければならず、本人の高い意識が必要となります。

  • 健康保険が適応されない場合が多い
  • 受けられる施設が限られている
  • 時間がかかり、根気がいる
  • 本人の高い意識が必要

認知行動療法を成功させるカギは「自分で治そう」という姿勢

専門の施設で認知行動療法を受けられるような環境や時間や金銭的な余裕が無い、病院ではなく、日常生活の中で取り入れてみたいという人のために、自分で行えるプチトレーニングをご紹介します。

そもそも認知行動療法は、病院で受ける治療以上に、日常の中で自分がどれだけ意識できるかに成功のカギがある方法です。

医師や心理カウンセラーは、そのためのやり方を教えサポートしてくれる存在にすぎないので、「自分自身で治そう」と積極的に治療に取り組む姿勢がとても大切な治療法です。

そのため、ある程度のコツをつかめば、本格的なやり方は無理でも、そのエッセンスを自分自身で日常に取り入れることが可能になります。

ただ、かなりのうつ傾向や不安状態にある、不眠がひどいなどの症状がある場合は、薬や医師の力を借りなければ難しいので、心療内科や精神科で相談しながら行うことをおすすめします。

自分で行える腰痛への心理アプローチ

自分で行える腰痛への心理アプローチ

痛みへの考え方を振り返ってみましょう

あなたは、「腰痛」「痛み」をどのようにとらえているでしょうか。

例えば、痛みがまったくない状態を0、何もできずに寝たきりになるほどの痛みを10としたときに、いくつくらいの痛みまでなら許せますか?

もしも、0、1、2という低いレベルまでの痛み改善を追い求めているとしたら、その人にとって「3」の痛みは耐えがたいものということになりますね。

しかし、目指しているのが4、5くらいだとしたら「3」の痛みは軽い痛みということになります。

同じ痛みであっても、「まだまだ痛い。もっと良くなりたい」と受け取るか、「この程度の痛みなら日常生活がおくれる。今日は痛みが軽くてありがたい」と受け取るかで、痛みが心に与える負担は大きく変化します。

どちらがストレスを溜めにくいか……はわかりますよね。

痛み改善へのハードルを下げ、昨日と比べて少しでも軽ければそれを喜ぶ気持ちを持ってみましょう。

人と比べていませんか?

腰痛や痛みを評価するときのポイントは、「自分の一番悪かったときと比べる」ことです。

一番痛くて苦しかったときに比べ、今はどの程度軽くなったか、という視点で見ていくようにします。

腰痛の無い健康な人を基準に比べていては、いつまでたっても自分の痛みは「悪い」の評価しかつかず、ますます痛みへの感受性が強くなる悪循環におちいります。

「腰痛」「痛み」を敵視していませんか?

腰痛や痛みがおこっているとき、その痛みへどのような感情を抱いていますか?

  • 「この痛みのせいで生活が苦痛だ」
  • 「この痛みのせいで私は不幸だ」
  • 「この痛みが無ければどれほど素晴らしいだろう」

と、腰痛や痛みを敵視しているとしたら、苦痛はますます強くなります。

実際の損傷があるにせよ、心理的問題が関わっているにせよ、腰痛や痛みは、傷を修復しようとしている炎症反応であったり、あなたに何らかのメッセージをおくったり、心理的な問題から目をそむけさせたりする大切なものでもあります。

まずはその痛みを優しい気持ちで受け止めてみましょう。

  • 「もしかしたら、この痛みは心のストレスを代わってくれているのかもしれない」
  • 「長年使ってきて傷んだ部分が、修復されようとしているのかもしれない」

と考えてみると、なんだか痛みもありがたい存在に思えてきます。

感謝の気持ちは、脳内に痛みを緩和させる物質を増やすと言われています。難しいかもしれませんが、痛みを好意的に受け止める練習をしてみましょう。

客観的な日記をつけてみる

実際の認知行動療法でも行う方法ですが、痛みと日常の行動について、客観的な日記をつけてみましょう。

痛みにとらわれていると、「なぜ痛いか」「どうすれば痛くなくなるか」ということばかりを考えて、ますます痛みを強める結果になっている場合があります。

その日の痛みを数字で評価し、それとは別に、1日の行動を簡単にまとめてみます。

例えば

  • 友人と食事に行った
  • 仕事で少し変わったことがあった
  • 買い物に行って○○を買った

などの具体的な出来事、楽しかったこと、嫌だったことなど、痛みとは離れて記録をつけていきます。

天気や食事内容などを書くのもいいです。

それを客観的に見ていくと、痛みが何らかの出来事や感情に合わせて変化していることに気が付いたり、痛みが強いと感じているときでも思っている以上に色々な行動ができていることに気が付いたり、痛みへの認識が変わっていきます。

「毎日書かなきゃ」と思う必要はありません。
書けるときに書けるだけでいいです。

ただし、地道に続けていくのがポイントです。

これらのことをくり返し意識していくうちに、何らかの変化を感じられると思います。

まとめ

まとめ

医師や治療家さんがよく言う言葉ですが、治療の際に「どうですか?」というのがありますよね。

それに対して、「まだまだ痛いです。全然良くなりません」と言う人と、「おかげ様で、ここの部分は少し楽になりました。あとは、ここの部分がもう少し楽になればいいかなと思います」と言う人とでは、治りの速度が全然違うそうです。

考え方や受け取りのクセを変えるのはかなり大変ですが、意識してくり返し練習していると、必ずどこかで効果が実感できます

痛みの改善だけでなく、人生全体においていい受け取り方ができるようになると、状況は変えられなくともストレスは減らせ、痛みを抑えるシステムを上手に働かせることができます。

ぜひ、試してみてくださいね。

参考書籍 「あなたの腰痛が治らない本当の理由」紺野慎一著

(すきっと編集部/寺山)

頭痛緩和につながる飲み物はコレ!薬を飲んでも辛いあなたへ

頭痛が楽になる飲み物はコレ! 薬を飲んでも辛いあなたへ

こんにちは!
女性のための整体師 永田美子(ながたよしこ)です。

いつまで経っても治らない頭痛、首こり、肩こり、…… etc

  • 私は頭痛持ちだから、仕方ない
  • 仕事でパソコンを使ってるから、仕方ない
  • もう年だから、仕方ない

と、あきらめていませんか?

整体師をしている私のところにも、頭痛に悩む方がたくさんいらっしゃいます。

中には、10年以上片頭痛に悩まされていて、片頭痛予防の薬を毎日飲んでも、頭痛時の頓服も1日おきに飲んでも、それでも治まらず市販薬のロキソニンまで飲んでいるという方までいらっしゃいました。

でも、痛みを抱えた女性に足りない「あるもの」をお伝えして、その場で飲んでいただいたら、それだけで痛みが楽になった方が続出しました。

もしかしたら、これを読んでいるあなたも、これを飲むだけで長年悩んでいた頭痛が楽になる可能性があります

ご家庭でカンタンに摂取できるので、頭痛・腰痛などの痛みに悩んでいるなら、あなたも試してみてください!

○○を飲むことで、頭痛が楽になった症例をご紹介

水を飲んで頭痛が楽になった方の事例を紹介

まずは、実際に私の整体院にいらした方で、これを飲んで頭痛が緩和された事例をご紹介します。

10年以上も片頭痛の薬を飲み続けている40代女性

この記事の冒頭で紹介した女性がこちらの方です。病院の検査では異常がなく、予防薬も含めて日常的に薬を飲んでいましたが、改善されない痛みに悩んでらっしゃいました。

お悩みの症状

  • 頭痛
  • 首こり
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 首が痛くて病院にてMRIを撮ってもらったが異常なし
  • 10年以上片頭痛の薬を飲んでいる
  • 片頭痛予防の薬を毎日飲んでいるが、片頭痛の頓服も2日に1回(1日2錠)程度飲む
  • 片頭痛の頓服だけでは治まらず、週に2日ほどロキソニンを飲む

整体院での施術内容

  • 体内の水分チェックで水分不足と判明 → お湯を 200ml 摂取
  • 200ml お湯を飲んだ時点で、腕の上りに変化が現れる
  • 循環改善
  • 蝶形骨調整

施術後の変化

水分補給を意識してもらうよう伝えました。

目覚めてすぐとお風呂上り、就寝前にはお湯を飲み、その他の時は麦茶を少しづつ飲むように生活を変えていったそうです。

そうしたら、頭痛発生の頻度が急激に減り、毎日のように鎮痛剤を飲んでいた生活から解放されたとのことでした。

毎日夕方になると頭痛がして夕食が食べられない60代女性

来院された時は本当にお辛そうでした。体の痛みがあちこちにあり、毎日夕方になると頭痛で夕食を食べられないほどの痛みに悩んでらっしゃいました。

お悩みの症状

  • 頭が重い
  • 首を動かすと首と頭が痛い
  • 腕を動かすとお腹が痛い
  • 毎日夕方になると頭痛がして夕食が食べられない
  • 便秘が酷くなると頭痛も酷くなり動けなくなる

整体院での施術内容

  • 体内の水分チェックで水分不足と判明 → お湯を 250ml 摂取
  • 250ml お湯を飲んだ時点で、頭が少し軽くなり首を動かした時に感じる痛みが緩和
  • 眼球ストレッチ
  • 循環改善
  • 首の圧縮調整

施術後の変化

来院された時には表情が重く、動くことがやっとで問診票を書くことすら困難でした。

しかし、まず水分を補給したことで目がしっかり開いたのです。そして、施術を行うことで頭の重さが回復し、笑顔が出せるほどまで改善しました。

疲れが溜まると頭痛が発生する20代女性

普段はそうでもないけれども、疲れが溜まると頭痛が起きることにお悩みでした。

お悩みの症状

  • 疲れが溜まると頭痛が発生
  • 検査時、腕を上げると頭が圧迫される感じがする
  • 左肩、左腕の痛み
  • 首を横に旋回すると首・肩に痛みあり

整体院での施術内容

  • 体内の水分チェックで水分不足と判明 → お湯を 200ml 摂取
  • 200mlお湯を飲んだ時点で、腕を上げた時の頭への圧迫感が減少し、首を回す時の痛みも10→6に減った
  • 眼球ストレッチ
  • 側頭骨調整
  • 循環改善

施術後の変化

お湯を飲んだだけで痛みや違和感が減少し、ご本人も驚いていました。

その後、循環改善の施術を加えたことで、頭への圧迫はゼロに、首の痛みは10→3まで軽減しました。

女性の体に足りないモノ……それは『水』!

女性の体に足りないモノ……それは『水』!

きっと勘が良いあなたなら、もう気がついたことでしょう。

つらい頭痛を引き起こしていたのは「体内の水分不足」だったのです。

睡眠中にも起こる「脱水症状」

「脱水症状」という言葉、耳にしたことはありますか?

体内の水分が不足すると、血液がドロドロに
なります。血液がドロドロになると血液の流れが悪くなり血行不良を起こすのです。

私は今まで人生で2回、脱水症状で倒れました。

1度目は21歳の時のスポーツ大会中でした。真夏の炎天下の中行われたスポーツ大会。その時、私は生理中でした。女性は、生理中、体内の水分が血液として排出されるため水分不足に陥りやすくなります。そのため、通常の時以上に水分摂取を心がける必要があるのです。

2度目は、出産後授乳中の時でした。ニュースで「夜寝ている時に熱中症になる」という情報をよく目にします。なぜ寝ている時に?運動していたり、日中外にいる時ではなく?と思っていました。

しかし私も、夜間寝ている時に脱水状態になり病院にて熱中症と診断されたのです。

睡眠中は思っている以上に汗をかいています。不感蒸泄(皮膚や呼吸器から蒸発する水)による水の排出量はコップ1杯以上です。その上、私は当時授乳中ということもあり、より体内の水分が失われる状況だったのです。

脱水症状になると体内の水分が不足し、頭痛や吐き気、時には嘔吐などの症状が現れます。

脱水状態の時は、施術も効果が現れにくい

水分不足と頭痛とが結びつかず、問題解決にとても遠回りしている人が多いのではないでしょうか?

体が脱水のサインを出している時には、体の循環がなかなか改善していきません。施術をしても効果が表れにくいのです。逆に、水分を補給するだけで痛みが緩和される方もいます。

脱水症状による頭痛の一歩手前では尿量の減少や尿の濃縮が現れます。尿の色が濃いな……と思った時には水分不足の大きなサインです。

当院では、まず施術に入る前に体内の水分チェックを行います。水分チェックを行うと大半の方は水分不足の反応が出るのです。

そして施術を行う前、体内の水分不足を回復させるためにお湯を飲んでいただきます。

自分でできる体内水分量チェック

自分でできる体内水分量チェック

では、自分の頭痛の原因が水分不足かどうかは、どのように判断したら良いのでしょうか?

【方法1】高性能の体脂肪計を使う

現在は体脂肪率の測れる体重計で、体内の水分量も計測できるものが販売されています。

そんな体重計をお持ちでしたらもちろん計測していただければいいのですが、なくても大丈夫です。あなたの体で体内の水分チェックが行えます。

【方法2】痛みの変化を確認しながら水を飲む

痛みの発生する動きでチェックを行います。
まず、始めに前屈や後屈、首を曲げたりする動作で体のどこかに痛みは発生しますか?

たとえば、首をまわすと頭痛に痛みが発生するとします。
首を回したときに、どの角度でどんな痛みが発生するのか確認してください。

【ステップ1】お白湯を 100ml ほど飲んでみる

この際、血液中に吸収されやすく、反応が出やすいお白湯又は水でチェックしてください。

再び首をまわすと痛みに変化は出ますか?

【ステップ2】まだ、変化のない方はもう 100ml ほど飲んでみる

痛みに変化は現れるでしょうか?

【ステップ3】変化が出るまで、100ml ずつ飲んでみる

あなたは、どのくらいの水分を補給したタイミングで痛みに変化が現れましたか?

もしも、500ml 飲んでも変化がない時は……?

500ml ほど飲んでも痛みに全く変化が現れないという方は、水分が足りているのかもしれません。もしくは、水分補給だけでは補えない大きな原因が体に潜んでいるかもしれません。

水分を取ることで痛みが少しでも変化した方は、体に水分が不足しているということを認識してください。水分を十分に補給する生活に切り替えるだけで、あなたの悩みである頭痛が緩和されるかもしれません。

参考:私の体で水分チェック

上記の水分チェック方法にて、私自身もチェックを行いました。

まず私は後屈をする際、腰に痛みが発生しました。

後屈するときに頭痛が発生

そして、お白湯を 100ml 摂取し再検査。

少しづつ飲む量を増やし 300ml 飲んだ時点で痛みが10→3に減少しました。
夕方同様にチェック。今度は 200ml 飲んだところで痛みが緩和しました。

翌朝は目覚めると首の上の方に痛みがありました。頭痛が起きる前兆なのかな?と言う雰囲気の痛み……

この時も引き続き後屈すると腰に痛みが発生したため、同様にお白湯を飲みました。300ml 飲んだところで痛みが緩和され、同時に頭が軽くなりました。

白湯を飲むことで腰痛が緩和された

このように水分を補給するだけで体の中が変化し、痛みが軽減されるのです。

当院で水分チェックをした際、体内の水分量が満たされるまでに400ml ほどお白湯を飲んでいただいた方もいました。その方に話を聞くと「朝からコーヒーを1杯飲んだだけ……」とのことでした。

1日に必要な水分量とは?

1日に必要な水分量とは?

では、どのくらいの水分があれば、体内に水分が足りるのでしょうか?

人間の体の約60%が水でできている

私たち人間の体は体重に比例し、成人で約60%子どもは一般に約70%が水でできています。

体内には、細胞内にもまた細胞と細胞との間にも水分があります。

1日に必要な水分量は、2,200ml

成人の水分摂取量と排出量を比較してみましょう。

1日、温和な環境でふつうの生活をした場合の数値として捉えてください。

成人の1日の水分摂取量と排出量

食物から摂取したり、体内での分解で生じる水もありますが、「飲用水」として 1,200ml 摂らないといけません。これは、1.5L のペットボトルの 80% くらいと、かなりの量となります。

もし、「1,200ml も摂取していないわ……」と感じるのであれば、水分の排出量を考えてみてください。排出量に対して摂取量が足りていなかったら……あなたの体は脱水状態ですよね。

水分を摂る時の3つのポイント

水分を摂る時の3つのポイント

ひとつ前のセクションで、1日に飲用水としては 1,200ml ほど摂取する必要があるとわかりました。でも、水分補給って簡単なようで難しいですよね。

当院に来院される方でも、なかなか水分が取れない……と苦戦している方もいます。そこで、水分を摂るときのコツ・ポイントをまとめたので参考にしてください。

【ポイント1】タイミングを決めて、のどが渇く前に飲む

体内の水分量が正常な状態よりも5%減ることで、人は頭痛や吐き気が発生します。頭痛が起きてしまっている時は、すでに水分不足というわけですね。

家事や仕事で忙しくしていると、案外自分がのどが渇いていることに気がつかないものです。

朝起きたとき、お風呂に入る前、お風呂上がり、夜寝る前……など、タイミングを決めて習慣化するようにしましょう。

【ポイント2】体に吸収されやすいよう少しずつ飲む

のどが渇いたタイミングで一度にたくさんの水を補給してしまうと、血液には吸収されず尿として出てきてしまいます

特にスポーツをしたり、体を動かしたりしている時などは、15分毎に100ml など、こまめに摂取するようにしましょう。

【ポイント3】利尿作用がある飲み物に注意

カフェインやアルコールには利尿作用がありますので、コーヒーや紅茶、ビール、ワインなどのアルコール飲料をたくさん飲んでも、逆に水分不足になってしまうことがあります。

できれば、体に吸収されやすい水やミネラルウォーター、白湯などを飲むようにしましょう。

また、スポーツ飲料などは想像以上に糖分が含まれています。よっぽど激しい運動をしない限りは避けた方が良いでしょう。

まとめ

今回紹介したセルフチェック方法で、体の変化を感じていただいた方なら、水分を摂取することの大切さをご理解していただけたのではないでしょうか?

水分を摂取するだけで痛みが緩和される
ってすごくないですか?

頭痛薬を飲んで痛みを抑えるのでは、胃や肝臓が荒れてしまいます。しかし、水分補給で痛みが抑えられたら素晴らしいですよね。

頭痛を体内から改善したい!と願う方なら、まず水分不足の改善を心がけて体の中を変化させてみてください。頭痛の発生しにくい体作りの一歩になることでしょう。

参考文献: 南江堂 「新しい解剖生理学」

(スター整体院/永田美子)