「その寝汗は自律神経の乱れかも!?」ひどい寝汗の原因と対処法

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「その寝汗は自律神経の乱れかも!?」ひどい寝汗の原因と対処法

朝起きたら、パジャマや布団がぐっしょり…、夜暑かったわけでもないのどうしてそんなに寝汗をかくのでしょうか。

体の不調は人には相談しにくいものですが、寝汗がひどいだけだからと一人で悩んでいると自律神経失調症やうつ病になる可能性があります。

またひどい寝汗は思いがけない病気のサインかも知れず、早めに発見するに越したことはありません。

そこで今回はひどい寝汗で毎日不安なあなたのために、寝汗の原因と対処法を徹底解説!

また、ひどい寝汗から考えられ病気とその対処法についてもご紹介します。どうぞ一日でも早く寝汗を解消してさわやかな朝をお迎えください。

人が汗をかく3つの理由

人が汗をかく3つの理由

ひどい寝汗を解消するためには、その原因を探るのが第一ですが、そもそもどうして人は汗をかくのでしょうか?それには3つの理由があります。

温熱性発汗

人の体は体温を一定に保つことで健康を維持するようにできていますが、外の気温が高かったり運動して体温が上がると皮膚の表面に汗を出して体温を下げる働きをします。

汗は体中に張り巡らされた汗腺を通って分泌されますが「体温が上がったから汗を出しなさい!」と命令するのが脳の中の視床下部というところ。そして汗腺をコントロールして発汗を促すのが自律神経です。

汗を正常にかくには脳と自律神経、そして汗腺のバランスが大切だということですね。

味覚性発汗

カレーやわさび、唐辛子がたくさん入った料理を食べると鼻の頭や背中に汗をかきますよね。これを「味覚性発汗」と言います。

精神性発汗

よく「手に汗にぎる」とか「額に汗をかく」なんてことを言いますが、まさしくこれが精神性発汗です。緊張や不安、怒りなどの精神的なストレスが原因ですが、やさしい人、気を使い過ぎる人まじめな人など多いと言われています。

ひどい寝汗の原因と対処方法は?

ひどい寝汗の原因

人が汗をかくのは3つの理由があることが解りましたが、それではなぜ寝ている間にひどい汗をかいてしまうのでしょうか?

もちろん寝ている間にコップ一杯の汗をかくのはごく自然なことですが、パジャマが濡れるほど寝汗をかくのは普通じゃありません。しかもそんな状況が毎日続いたら不安になるのも当然ですよね。

気持ちが悪いからと夜中に起きて下着やパジャマを着替えたり、シャワーを浴びたりすると、毎日睡眠不足になってしまって、一日中すっきりしないばかりか、体にも良くありません。

ここからはひどい寝汗の原因とその対処法について、詳しくみていくことにしましょう。

眠る時の環境

一般的に寝汗は眠りにつく直前にかくと言われます。その理由は人は体温を下げて眠る習性があるからです。つまり汗を出して体温を下げようとするわけですね。

ではなぜ汗をかくと体温が下がるのでしょうか?それは汗の水分が蒸発する時に皮膚の表面の熱を奪い取っていくからです。(気化熱)

ですが、ふとんの中の湿度が高いと汗の水分が蒸発しないので体温が下がりません。すると脳から命令が下されます。「何やってんだ、体温を下げろ!」ってね。

命令を受けた自律神経は再び汗腺をコントロールして汗を出しますが体温が下がることはなく、ただ汗が流れる落ちるばかりなのです。このように、ふとんに湿気が多いと過剰な寝汗の原因になります。まずは寝室の環境を見直してください

【対処法】フローリングの床にふとんを敷く場合

フローリングのような通気性の悪い床に直接ふとんを敷くと、気づいたら「ふとんの裏側がびしょびしょ」なんてことに!
最悪カビが生える原因にもなります。

とりあえず万年床は避けたいところですね。最低でも朝起きたら敷ふとんをめくって水分を飛ばすようにしましょう。めくる時は汗をかきやすい上半身側を上にしてください。

また、床とふとんの間にスノコをひくと湿気がこもりにくくなります。

【対処法】ベッドの場合

ベッドの場合もマットレスに直接ふとんを敷くのではなくベッドパッドの使用をおすすめします。またベッドの下には物を詰め込み過ぎると湿気がこもる原因になります。

ストレスによる自律神経の乱れ

さきほど正常な汗をかくためには、脳の視床下部と自律神経、汗腺のバランスが大切というお話をしましたが、ストレスを溜め込むと自律神経が乱れます。

自律神経とは、内臓の働きや血液の流れ、体温調整などをつかさどる神経のことです。たとえば興奮したら息が荒くなったり、スポーツをしたら汗をかくのも自律神経が働いているからなんです。

また、自律神経には交感神経と副交感神経の2つの種類があります。交感神経は昼間生活しやすいように体の器官をコントロールする役目。副交感神経の主な仕事は、夜寝ている間に体を回復させることです。つまり、昼夜2交代で働いているイメージですね。

ところで、脳の視床下部からの命令を受けて汗腺に働きかけ発汗を促すのは交感神経の仕事なのですが、ストレスを溜め込んだままだと夜になっても交感神経が働き続け、汗をかきやすくなるというわけです。

ちなみにひどい寝汗の原因でもっとも多いのがストレスによるものと言われています。

【対処法】ストレス解消を試みて、難しいなら一度病院へ

ストレスを溜めるから寝汗をかくのなら、ストレスを解消すればいいのですが、そう簡単な話じゃありません。

ジョギングなどの軽い運動をするとか、趣味を見つけて嫌なことをなるべく考えないようにするとか方法はいくらでもあるでしょうけど、悩みの深さは本人しか解らない部分がありますからね。

ですが、ストレスを溜めたまま放置すると、それこそ自律神経失調症やうつ病にいたる可能性もあります。もしも一人では脱出できないと感じたら、一度病院で見てもらった方がいいかも知れません。精神科か神経科が一般的です。

生理前の女性ホルモンの影響

生理前になると寝汗をかきやすくなるのは、エストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンの働きによるものと考えられています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)は女性らしさを保ったり妊娠の準備をするのが役目で、生理が終る頃から排卵期にかけて多く分泌されます。

プロゲステロン(黄体ホルモン)は、エストロゲンと入れ替わる形で生理前まで多く分泌され、子宮内の環境を維持して妊娠に備えるのが仕事です。

問題の寝汗はこのプロゲステロンが多い生理前の時期におこるのですが、プロゲステロンには受精や着床がしやすいように基礎体温を高める働きがあり、その作用で寝ている間に汗をかきやすくなるとされています。

また、偏食や夜更かし、運動不足など体に負担をかける生活を続けていると、女性ホルモンの働きが乱れて寝汗の原因になると考えられています。

【対処法1】栄養のバランスが取れた食事をする

生活習慣を見直し規則正しい生活をすること、栄養のバランスの取れた食事をすることは生理前の寝汗を解消するための基本です。

1日3食ちゃんと食事を取るのは言うまでもありませんが、生理前の寝汗や不眠、腹痛などの症状を緩和するためには栄養をまんべんなく取ることが大切です。

特にビタミンBを含む食品。鶏の胸肉やさつまいもなどが効果的です。またバナナやメロンなどカリウムを多く含むフルーツもおすすめですよ。

【対処法2】アルコール、カフェインを控える

適度なお酒は精神を安定させ快適な睡眠に誘いますが、飲み過ぎると消化できなかったアルコールが交感神経を刺激して体温を上昇させ、寝汗の原因になります。

またコーヒーや紅茶にはカフェインが入っているので交感神経を刺激します。特に寝る前は飲まないようにしてください

【対処法3】適度な運動を心がける(有酸素運動)

寝汗や不眠、腹痛などの女性の生理前の不快な症状はPMS(月経前症候群)と呼ばれますが、PMSの緩和に有効なのがジョギングなどの有酸素運動です。

適度な運動で血行を良くし、女性ホルモンのバランスを整える効果があります。忙しくて時間が取れない場合は就寝前のストレッチが有効です

更年期障害

更年期障害は閉経を挟んだ45歳から50歳の頃、症状が重い軽いに関わらず女性なら必ず訪れます。

それは、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が少なくなることで、自律神経に悪影響を与えて引き起こされますが、就寝中の大量の寝汗も更年期の女性に多く見られる症状です。

のぼせ、ほてり、発汗は更年期障害の代表的な症状ですが、そのほとんどは女性ホルモンのバランスが崩れることによる自律神経の乱れです。

日常の生活に支障をきたすほど症状が重い場合は婦人科で「ホルモン補充療法」などの治療を受けるのが一般的ですが、症状が軽い場合は次のセルフケアをお試しください。

【対処法1】更年期障害の緩和に有効な栄養を摂る

更年期障害の緩和に生活習慣や食生活の見直しは当然ですが、女性ホルモンのバランスを整えるビタミンEや亜鉛を多く摂取するのが効果的です。

また、豆腐などに含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモン「エストロゲン」と同じような構造なので、女性ホルモンに近い働きが期待できるとして注目されています。

<ビタミンEを多く含む食品>

  • かぼちゃ
  • アボカド
  • ナッツ類

<亜鉛を多く含む食品>

  • 牡蠣(かき)
  • レバー
  • ごま

<大豆イソフラボンを多く含む食品>

  • 豆腐
  • 納豆
  • 味噌

【対処法2】適度な運動を心がける

ウォーキングやスロージョギング、ラジオ体操などの適度な運動(有酸素運動)乱れた自律神経を正常な形に整えるのに有効です。

【対処法3】ストレスを溜めない

のぼせ、ほてり、発汗。更年期障害の症状は人それぞれですが、神経質になりすぎるとかえって悪化する場合もあります。積極的に外に出て友達と話をしたり、さきほどご紹介しましたウォーキングなどでストレスを解消してください。

自律神経失調症

自律神経失調症とは、自分ではこれといった原因が思いあたらないのに、ひどい寝汗のほかにも、めまいや耳鳴り、ほてりなどのさまざまな体の不調を感じる病気です。

その原因は日頃のストレスによる自律神経の乱れによるものとされていますが、実はそのストレスの中身が問題なのです。

身心の機能を運動学的な面から診断する「アプライドキネシオロジー」ではストレスを4つに分類しています。

1.一般的なストレス

日頃味わう「嫌だなあ」という気持ち

2.構造的ストレス

たとえば骨盤や背骨のゆがみなど

3.科学的ストレス

廃棄ガスなどの環境的なものまたは栄養の偏り

4.温度や湿度などによるストレス

連日の夏の暑さや冬の寒さなど

この4項目全てが脳や自律神経に影響を与え自律神経失調症の原因になるという研究ですが、原因不明の寝汗に悩んでいる方は精神的なストレス以外の要因をチェックしてみる必要があるかも知れません。

自律神経失調症とは その名の通り自律神経の調子が悪くなっているということ。脳からの指令をうまく情報処理できずに体の機能に変調をきたしている状態を言います。

それを言い換えれば、精神的にも肉体的にも自律神経に変調をきたすほどの不自然な生活をしているということ。

以下に自律神経失調症のヘルスケアの方法をご紹介しておきますので、ぜひ一度お試しください。

【対処法1】甘い物を控える

女性にはちょっときびしい話かも知れませんが、甘い物の食べ過ぎは疲労や無気力、イライラの原因になります。

【対処法2】アルコールやカフェインを控える

交感神経が活発になって体温が上昇し不眠や寝汗の原因になります。

【対処法3】ぬるめのお風呂でゆっくり入浴する

寝る前にぬるめのお湯に使ってリラックスしましょう。(38℃~40℃)
また半身浴も効果的です。

【対処法4】イライラした時は深呼吸をする

イライラしている時は興奮状態なので、交感神経が優位になって呼吸も浅くなります。冷静さを取り戻すために意識的に深呼吸をしましょう。

【注意】ひどい寝汗を伴う病気

ひどい寝汗の原因と対処法のまとめ

ここまでは、自律神経の乱れによって引き起こされる、ひどい寝汗についてお話を進めてきましたが、中には「実は違う病気だったらどうしよう…」なんて不安な方も多いはずです。

ここでは、ひどい寝汗に関連した病気をピックアップしましたのでチェックしてみてください。

メニエール病:寝汗の他にめまいや耳鳴りも

女性のめまいと言えば「メニエール病」と言われるくらい有名な病気で、目が回って立っていられないほどの激しいめまいや耳鳴りに襲われます。30代、40代の女性に多く、1日に数回繰り返して起こることもあります。

症状

  • 激しいめまい
  • 吐き気
  • 冷や汗
  • 耳鳴り

原因

直接の原因は耳の奥にある三半規管※のリンパ液が異常に増えて水腫れの状態になり、平行感覚を失ってしまうためです。なぜリンパ液が異常に溜まるのかはよく解っていませんが、間接的にはストレスや睡眠不足、疲労などが関わっていると考えられています。

※ 三半規管とは?

耳の奥には三半規管という管があってその中に半分ぐらいリンパ液が溜まっています。このリンパ液がどちらかに傾くことで体の傾きを割り出し、平衡感覚を保っています。

対処法

めまいが起こったら休むしかありませんが、症状がひどいようであれば耳鼻科を受診してください。

また日頃のケアですが、メニエール病の症状に寝汗はないものの、ストレスや疲労を溜めないという点では一緒です。時々耳鳴りがするようならメニエール病のサインかも知れませんね。寝汗の改善と合わせて注意が必要です。

バセドウ病:首の腫れ・疲れやすさ・動悸など

食べた栄養をエネルギーに変える(エネルギー代謝)甲状腺ホルモンは、喉ぼとけの下にある甲状腺で作られますが、その甲状腺の働きが何らかの理由で過剰になる病気です。20代~30代の女性に多く見られます。

症状

  • 首が腫れる(甲状腺肥大)
  • 発汗、微熱
  • 疲れやすい、だるい
  • 動悸、いらいら
  • 体重減少、体重増加
  • 眼球突出
  • 手足のかゆみ、むくみ、息切れ
  • 原因

    解明されていません。ただ生活の変化や過度のストレス、疲労が間接的に関わっているとされています。

    対処法

    発汗の他にもご紹介した症状がある場合はとりあえず内科の医師に症状を話し、血液検査をするのが早いと思います。また一度発病したら長く付き合って行く病気なので、日頃からストレスや疲労を溜め込まない生活を心がけてください。

    白血病:あざが出来やすい・リンパ節の腫れ・吐き気など

    血液は赤血球と白血球、血小板、それにこれらの血球が浮遊している液体(血しょう)でできてますが、その内の白血球が悪性の腫瘍(がん)になった血液のがんです。患者数は1年間に数千人とされています。

    症状

    白血病の症状は急性か慢性かでも違いますが代表的な症状は次の通り。

    • あざ(内出血)ができやすい
    • 動悸、めまい
    • 寝汗、お腹が張った感じ
    • リンパ節の腫れ
    • 吐き気

    原因

    解っていません。ただ放射能汚染などによる遺伝子の突然変異という研究もあります。

    対処法

    急性白血病は全身にさまざまな症状がでるので解りやすいのですが、慢性白血病は、たまたま血液検査をして見つかることがあるほど自覚症状が乏しいのが特徴です。症状としては、ひどい寝汗、疲れやすい、お腹が張るといった症状です。

    他の病気と症状が似通っているので、寝汗やお腹の張り、吐き気などが続く場合は一度病院での検診をおすすめします。

    まとめ

    ひどい寝汗の原因と対処法のまとめ

    いかがでしたか。

    ここまで、ひどい寝汗の原因と困った時の対処法をご説明しましたが、ご自分の症状に思い当たる点はありましたでしょうか。今回お話しした内容をまとめておきます。

    寝汗には次の6つの原因があります。

    1. 眠る時の環境
    2. ストレスによる自律神経の乱れ
    3. 生理前の女性ホルモンの影響
    4. 更年期障害
    5. 自律神経失調症
    6. 寝汗を伴う病気

    寝室の温度が高すぎても汗をかくし、ふとんが湿っていても汗をかくわけですが、眠る時の環境を別にすると、ひどい寝汗の原因の多くは自律神経の乱れによって引き起こされることがお解かりいただけたかと思います。

    つまり、ひどい寝汗の対処法とは、ストレスや女性ホルモンの影響で乱れてしまった自律神経のバランスをいかに正常な状態に戻すかということです。

    それにはまず生活習慣と食生活の見直し、それと適度な運動が基本です。ぜひ自分に合った対処法を見つけて寝苦しい夜を解消してください。

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