片頭痛の原因を知って予防&対処「頭痛ダイアリー」のつけ方

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片頭痛の原因を知ってスッキリ「頭痛ダイアリー」のススメ

頭痛で悩んでいる人は多いですよね。一口に頭痛といっても、その種類は様々。国際的な頭痛分類によると、なんと230種類もの頭痛があるそうです。

その中で、特に30代前後の女性に多いとされている『片頭痛』は、ひどくなると日常に支障がでてしまうほどの苦痛をともなうので、なかなか大変です。

でも、そもそも、なぜ片頭痛になってしまうのでしょうか?

原因が分かれば、片頭痛にならないよう予防したり、危ないと思ったら早めに緩和していくことができます。

今回は、片頭痛の症状や原因、片頭痛とうまくつきあっていくために有効な「頭痛ダイアリー」のやり方を紹介します。

その頭痛、ホントに「片頭痛」?

その頭痛、ホントに「片頭痛」?

その前に、まずは自分の頭痛が本当に片頭痛なのかを確認しておきましょう。なぜなら、片頭痛と他の頭痛では、原因も対処もまったく違うからです。

片頭痛で有効とされる対処方法であっても、他の頭痛なら逆に痛みを酷くさせてしまうことも
ありますし、逆もまたしかりです。

では、そもそも、片頭痛とはどのような頭痛なのでしょうか。

現在、日本でもっとも多いタイプの頭痛は、実は『緊張性頭痛』と呼ばれるもので、片頭痛はそれについで2番目によくある頭痛です。

2つの頭痛の特徴を比較してみましょう。

片頭痛の特徴

  • 頭の片側もしくは両側がズキンズキンと脈打つように痛む
  • 痛みがおこる前にキラキラ光るものが見えることがある
  • 動くと痛みがひどくなる
  • 吐き気やめまいをともない実際に吐いてしまうこともある
  • 光や音が過敏に感じられる
  • 痛みによって寝込んでしまうことがある

緊張型頭痛の特徴

  • 痛む場所が一定していない
  • こめかみや後頭部、目の奥に痛みがおこりやすい
  • ズキズキというより、しめつけられるような痛み
  • 動くと少し楽になる
  • 精神的な要素も強い

片頭痛と緊張型頭痛の大きな違い

片頭痛は名前の通り、昔は「頭の片側が痛む」と言われていました。しかし最近は、両側が痛むという人も多いようです。

また、痛みの前兆として目の前にキラキラしたものが見える「閃輝性暗転(せんきせいあんてん)」があることが特徴とされていますが、実際にはおこらない人も多いようです。

片頭痛と緊張型頭痛の一番大きな違いは、「痛みを我慢して動けるかどうか」です。

片頭痛の場合は、無理に動くと痛みが強くなって吐いてしまうほどの人もいます。そうなると安静に寝ているしかないため、仕方なく、仕事や家事を休まなければいけないことがあります。

一方、緊張型頭痛の方は、無理に動いているうちに痛みが軽減し、楽になるケースもあります。肩こりと同じように、マメに身体を動かして血流をうながした方がいいとされています。

お風呂に入ると頭痛が酷くなるなら「片頭痛」の可能性大

もしも、我慢強い方などで自分の場合がどうか見分けがつかないようでしたら、「お風呂に入ると、頭痛が酷くなるかどうか」で見分けると良いでしょう。

  • 片頭痛:お風呂に入ると酷くなる
  • 緊張性頭痛:お風呂に入ると楽になる

これは、頭痛が起きる原因にその理由があります。

詳しくは次のセクションで紹介しますが、同じ「頭痛」であっても、原因が異なればその対処法もまったく異なってくるのです。

参考:緊張性頭痛の方へ

もしも、あなたの頭痛が「片頭痛」でなく「緊張性頭痛」かも? 思ったら、こちらの記事に対処方法があります。参考にしてください。

片頭痛の原因

片頭痛の原因

片頭痛の特徴、緊張型頭痛との違いをご紹介しましたが、次は片頭痛の原因についてです。

片頭痛の直接的原因は頭の血管が強く収縮したり開いたりすることと言われています。

何らかのきっかけで頭の血管が拡がり過ぎると、たくさんの血液をおくるドクドクという拍動によって周囲の神経が圧迫刺激され、痛みや吐き気がおこります。

今のところ、そのきっかけとなるのが何かはっきりと確定されているわけではないのですが、ある物質との関わりが深いことはわかってきています。

セロトニンが関係しているというのが有力

その物質とは、神経伝達物質の1つセロトニンです。このセロトニンには血管を適度に収縮させて、血流の速度を保つ働きがあります。

セロトニンは、脳や消化器官や血液中の血小板の中に存在していますが、何らかの刺激を受けると血液中に放出されます。セロトニンが脳の血管に対して必要以上に大量に放出されてしまうと、急激な血管の収縮がおこります。

その後代謝によってセロトニンが減少していくと、急激に収縮した反動で今度は必要以上に脳の血管が拡がりたくさんの血液が流れ込みます。

太くなった血管がドクドクと脈打ち、痛みを感じる周囲の三叉神経や、嘔吐中枢までを刺激し片頭痛独自の痛みや吐き気がおこるのではないか……という推定されています。

ただ、それは1つの説であって、実際の片頭痛には複雑な要因が絡んでいると言われています。

セロトニンって何? どうして不足してしまうの?

原因が特定されたわけでないとはいえ、セロトニンが片頭痛と深い関わりがあることは確かなようです。

もともと、セロトニンは心因性の痛みを緩和させる物質としても知られていて、血管の収縮に限らず、セロトニンが不足すると痛みに弱くなったり様々な不調がおこったりしてしまいます。

特に女性は、男性に比べセロトニンをつくり出す機能が低く、セロトニン不足になりやすい傾向があります。生理周期によっても左右されるので、男性よりも女性、しかも30代前後の女性に片頭痛がおこりやすいのではないかという説もあります。

また、セロトニンを司る神経は本来外部からの影響を受けにくく、安定性があるのですが、精神的ストレスが続くことによってその働きが阻害されることが知られています。

片頭痛も、精神的ストレスが多いときにおこりやすいと感じている人が多いようです。

特定の食べ物が原因の場合も……!

セロトニンの話とは別に、特定の食べ物に含まれる物質が片頭痛を誘発することがあります。どれも、血管の収縮や拡張に関わる成分を含んでいるものです。

しかし、どの食べ物に反応するかは人によって違うのです。

それを見極めるためには、頭痛ダイアリーをつけるのがおすすめです。
頭痛ダイアリーについては、記事の後半で紹介します。

片頭痛を誘発しやすい食べ物

  • 防腐剤の亜硝酸化合物 → ハム、ソーセージ、ベーコンに多く使用
  • 化学調味料のグルタミン酸ナトリウム → 中華用うま味調味料、マヨネーズ、インスタント食品などに使用
  • チラミン → チョコレート、チーズ、ピクルス、バターなどに多く含まれる物質
  • アルコール
  • カフェイン →コーヒー、緑茶、紅茶など

いずれにせよ、「摂り過ぎに注意」ということなので、あまり神経質になる必要はありません。食事は楽しく摂るのが一番大切です。

ただ、自分の片頭痛が明らかに特定の食べ物に反応しておこっていることがわかった場合には、注意しましょう。

ソーセージを食べるのを止めたら片頭痛がおこらなくなった、外食で中華料理を食べると必ず片頭痛がおこる、というわかりやすい人も中にはいるそうです。

薬に依存しないために……頭痛ダイアリーのすすめ

頭痛ダイアリーのすすめ

不意に来る頭痛に対処するために、まずは自分の片頭痛の傾向を知りましょう。

いつ襲ってくるかわからない痛みは怖いですが、何かとの関連性がつかめれば、自分である程度コントロールができるようになります。

片頭痛は、検査ではっきりとした数値がわかり特効薬も決まっているような病気と違い、専門の医師であっても、個人の痛みの程度や傾向を知ることはできません。

自分が頭痛の程度や傾向を把握することで、医師とのやり取りや薬の調整もスムーズに運び、自分自身の片頭痛への恐れをやわらげることができるのです。

頭痛ダイアリーのつけ方

女性の方で月経ダイアリーをつけている方がいますが、頭痛ダイアリーも同じです。具体的には下記の項目を記録していきます。

  1. 頭痛がおこった日時(曜日や時間帯)
  2. 痛みの強さとその後の経過
  3. 痛みの部位
  4. 痛みの種類(ズキズキ、しめつけられる感じなど)
  5. 痛み以外の症状(前兆、吐き気、光や音に過敏になる、肩こりなど)
  6. 頭痛がおこったときの状況(食事、天候、生理周期、睡眠、精神的ストレスなど)
  7. 薬は使用したか、効果はあったか
  8. 薬以外に試した対処法とその効果
  9. 生活上困ったことがあったか(仕事を休んだ、寝込んで家事ができなかったなど)

参考文献「脳の病気のすべて」角南典生著 2013筑摩書房

片頭痛も客観的に書いてみると、ある一定の周期を持っていることが多いそうです。

特に女性は、月経周期との関連が深く、生理2、3日前に必ずひどい片頭痛がおこるとか、排卵期におこるとかいう場合が多いようです。

そういうことがわかってくると、ある程度の心づもりができ、それに合わせて予定や薬を調整できるようになります。

まとめ

まとめ

女性に多い頭痛、片頭痛の原因についてご紹介しました。

片頭痛は、生理の周期との関わりも深く、年齢や出産にともない自然に治ったり、反対に悪化したりすることがあります。

「治す」というよりも、自分の痛みの傾向を知り、上手く付き合うことでかえって気にならなくなる人もいるようです。

片頭痛が一生続いたという話はあまり聞いたことがありません。
お医者さんとも相談しながら、自分なりの付き合い方を探し上手く乗り切っていきましょう。

(すきっと編集部 / 寺山)

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