様々なタイプの慢性腰痛に共通する対策とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
慢性腰痛 対策

多くの人が抱える慢性腰痛は、複雑な要因がからむとも言われ、人によって状態も様々です。そのため対策法にも様々なものがあり、「いったい何から手をつけていいのかわからない…」となってしまいがちです。

そこで今回は、一般的に言われる対策法を簡単にご紹介するとともに、中でも慢性の痛み対策に欠かせない「温める」方法を厳選してご紹介します。

お金をかけず家で手軽にできるものばかり。痛みが辛いときはもちろん、日頃の習慣に取り入れてみてくださいね

病院に行った方がいい慢性腰痛とは?

一口に慢性腰痛と言っても、その原因には様々なものがあげられます。慢性化した腰痛の85%がはっきりとした原因のわからないものだと言われていますが、中には病院での治療が必要な病気がからんでいる場合もあります。

腰痛はちょっとした筋肉の使い方や姿勢や気候の変化などでもおこりやすく、しばらく様子をみておさまるようならとくに心配はありません。

しかし、以下のような症状が見られたら、整形外科を受診した方がいいとされています。

  • 痛みがだんだん強くなっている
  • 手足がマヒする、物を落とすなどの症状がある
  • 筋肉が急にやせたように感じる
  • 尿や便が出ない、もれるなどの感覚異常がある
  • 舌がもつれ言葉がでにくくなる
  • 体重減少、熱が出る、尿や便に異変があるなどの全身症状がある
  • 胸が苦しくなったり痛んだりする

慢性腰痛に効果的な対策を行うために

  • 病院でとくに心配ない
  • 腰の異常が見つかったものの手術の必要はない

と言われたりした場合、慢性腰痛は自分で対策して改善を目指していくことになります

慢性腰痛を引き起こす要因としては、

  • 姿勢
  • 筋肉疲労
  • 年齢による組織の弱り
  • 冷え
  • 内臓の不調
  • 精神的なストレスなど

様々なものが考えられます。

姿勢によるものが大きいなら、まずは正しい姿勢を身につける必要があり、筋肉疲労や年齢による組織の弱りによる慢性腰痛は、腰周辺や腹筋を鍛える運動によって改善されます。胃腸や消化器管、腎臓や婦人科系の不調がかかわっている場合、食事の改善や漢方が効果を発揮することがあります。

また、精神的なものと腰痛も関連が深いとされていて、心理状態が改善するとそれだけで腰痛が無くなるケースも知られています。

どのような対策が効果的かは、からんでいる要因や体質によっても違います。自分の体質や生活習慣、ストレスをおこしやすい考えのクセなどを振り返り、体や心の反応の傾向がわかるようになると、上手く臨機応変な対策ができるようになります。

慢性化した痛みの改善は、まず、自分をよく知ることが一番大切と言われています。自分自身でそれを探るのが難しいときは、痛みに対するリハビリを積極的に行う病院、整体や鍼灸などの治療院を利用し、姿勢や体の状態を客観的に見てもらい、参考にするという方法もあります。

どんな原因の慢性腰痛にもおすすめの対策は?

筋肉を鍛える運動やストレッチは、腰痛の原因によって向いているものが変わります。ヘルニアや脊柱管狭窄症がある場合はやらない方がいい動作があったり、年齢や筋力次第では激しすぎたり逆に強度が弱すぎたり、自分に合う運動が見つかるまでは試行錯誤ということもあるでしょう。

内臓の不調や精神的なものが深く関わる慢性腰痛なら、運動ではまったく改善されないこともあります。

しかし、どんな慢性腰痛にも共通して効果を発揮する対策があります。それは、「体を温める」ということです。

痛みの原因=緊張と血行不良

どのような要因がからむ慢性腰痛も、痛んでいるときの腰におこっている現象は共通しています。
何らかの理由である部分の筋肉が緊張し血行が悪くなると、体内には血行を促進するための物質が分泌されます。この物質は血行を増やして傷ついた部分を修復する働きがありますが、その際には痛みがおこります。冷えや精神的ストレスの影響があるとさらに患部の筋肉は緊張して硬くなり、痛みは強くなります。

そこで、硬くなった周辺や体全体を温めて血流を助けてやれば、患部の修復はすすんで痛みもだんだんやわらいでいきます。

急性の痛みのときは冷やした方がいいと言われますが、急性のときはそれでなくても大量の血行促進物質が分泌され、体は炎症反応をおこして患部を修復しようと熱くなっています。そのときに温めてしまうとさらに痛みが増すおそれがあるため、状態が落ち着くまでは熱をとって安静にすることがすすめられています。
シップをすると痛みがやわらぐのは、痛みをおこす物質の働きを弱める作用があるからです。そのため、慢性化した痛みに使用を続けると、患部の修復を妨げかえって痛みを長引かせてしまう可能性があると言われています。急性の痛みにはシップや冷やすことや抗炎症剤で対応すれば痛みをやわらげることができますが、慢性化した痛みに対しては、温める方が有効だと言われています。

温めることで得られる全身的な効果

体を温めることの効果は、血行を促進して患部の回復を助けること以外に、緊張をときリラックスさせるということがあげられます。腰痛対策のために姿勢の改善や運動を行おうと思っても、体が硬くなっていたり精神的な緊張があったりすると、変に力が入って上手くいきません。どのような対策をするにしても、まずは体を温めてからすることをおすすめします。

慢性腰痛に限らず、冷えは万病の元とも言われ、体の冷えから様々な不調をおこすことはよく知られています。内臓も冷えには大きな影響を受けます。とくに注意したいのは、初夏~残暑にかけての冷え。寒い季節は誰しも体を温めようとするものですが、暑くなってくると皮膚表面の温度が上がり、エアコンを一日中使ったり冷たいものを食べたり飲んだり、つい体を冷やすことばかりしてしまいたくなります。

ところが、皮膚表面は熱くても、体の内部が冷えている隠れ冷え性の人が意外と多いのです。内部が冷えているのでなおさら外部の暑さが辛く感じ、さらに冷やしてしまう悪循環におちいっていまいがちです。慢性腰痛を抱えている人には隠れ冷え性が多いとも言われているので、まずは体を温めてみることから対策を始めてみてはいかがでしょうか。

おすすめの温め方

いくら体を温めた方がいいとは言っても、夏場に厚着をしたりエアコンを我慢したりすればかえって体に無理がいきます。少し痛みが強いな、冷えすぎたなと感じたときや、夜の入浴やリラックスタイムを利用して温めるくらいでじゅうぶん効果はあります。

冷たい食べ物や飲み物も禁止する必要はなく、その後で温かいものを飲んだり体を温める作用のあるショウガを使ったりなどして、上手く対応してみましょう。

ここでは、慢性腰痛がある人におすすめの、日常生活の中で簡単にできる温め方法をご紹介します。

手軽なドライヤー温熱法

一番手軽で簡単な温め方法として、ドライヤーを使った温熱法があります。ドライヤーの優れている点は、背中や腰にも届きやすく、立ったままですぐに広い範囲が自由に温められることです。慢性腰痛は、首、肩、背中、お尻、太もも、ひざの裏側など、様々な部位の緊張が原因となっている場合があるので、気持ちいいと感じるところにドライヤーの温風をあててみましょう。

裸の皮膚に直接あてた方が効果的ですが、皮膚からドライヤーを20cm以上離し、同じ部分に風があたり続けないように注意しましょう。髪の毛を乾かすときのように手を細かく動かしながらする方が安全です。高温のドライヤーのときは温度調節をして、気持ちいいと感じる程度にして行ってください。

患部にじんわりと効く塩お灸

  • 40cm×40cmくらいの綿製の布やガーゼを用意する
  • 塩(できれば自然塩。無ければ食塩でも可)400gを布で包んで口をしばる
  • 500Wの電子レンジで40秒温めて塩お灸をつくる
  • うつ伏せになり、腰に塩お灸を置く。熱すぎるときはタオルをしいて調整する
  • 10分~15分を目安に行う

中国では、古くから温めた塩を使った塩お灸が行われていました。塩は保温効果が高く、こり固まった奥の筋肉もほぐしてくれます。中医学では、塩が体の余分な水分を吸い出し炎症をおさえるとも言われています。

電子レンジはW数によって温まり方が違うので、高出力のものなら20秒くらいで温度を確かめ、温めすぎと火傷にはじゅうぶん注意してください。塩は何度も再利用できますが、布は汗を吸うので交換をしましょう。

体を温めリラックスを促すショウガ風呂

  • 大きめのショウガ(約70g)を1個すりおろす
  • ガーゼやハンカチ、耐水のキッチンタオルなどで包んで口をしばる
  • 包んだショウガを湯船に浮かべ、15分くらいつかる

ショウガが血行を良くすることは広く知られていますが、食べるだけではなく、皮膚から吸収しても効果が期待できます。ショウガ風呂は高い保温効果があるだけではなく、ショウガの香りによるリラックス作用もあり、心身の緊張をといて痛みをやわらげるのに有効です。
お風呂の温度はぬるめがおすすめ。皮膚に傷があるとき、肌に合わないと感じる場合には避けましょう。

その他、日常で行える体を温める習慣

  • 足、とくに足の指をマメに動かすようにする
  • お腹に手をあて優しくマッサージをする
  • 小さめの耐熱ペットボトルに適温のお湯を入れてあちこちをさする
  • ふくらはぎやアキレス腱をストレッチする
  • 窮屈な靴や締め付けの強すぎる下着を避ける
  • 楽しいことや自分の好きなことを想像してみる

まとめ

様々なタイプの慢性腰痛に共通しておすすめの対策、体を温めることについてご紹介しました。体を温めるというのは、自分自身の体や心を思いやりリラックスさせるということにもつながります。

慢性化した痛みは、心身が疲労して無理がいっているサインとも言われているので、その部分を労わり手をあてるだけでも痛みがやわらぐことがあります。

体を温めることは、理学的にも、精神的にも、慢性腰痛の対策としておすすめができます。自分自身を思いやる対策の第一歩として取り入れてみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。