「噛み合わせの悪さ」が原因の頭痛や肩こり【治し方まとめ】

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北里大学・坂井教授の疫学調査によれば、慢性的な頭痛持ちの人が日本だけで3000万人にも及ぶと推定されています。

3000万人ってすごいですよね。日本人の4人にひとりが頭痛持ちというわけです。

頭痛の原因は幅広く実に様々で、なかなか「これ」という理由がわからない頭痛も多いのですが、逆に言えば、何かの病気が原因でおこっている頭痛などでは、そちらが改善されれば頭痛も治ってしまうこともあるんです!

特に、顔周りの目、鼻、耳、歯の異常に関するものは、神経が脳と直結しているので頭痛がおこりやすくなります。

今回は、その中でも頭痛と深く関わる歯の「噛み合わせの悪さ」が原因となる頭痛について取り上げていきます。

自分の噛み合わせに問題があるかどうか、家で簡単にチェックできる方法や対処法などをまとめましたので、ぜひ試してみてくださいね!

「噛み合わせの悪さ」が原因でおこる頭痛の特徴

「噛み合わせの悪さ」が原因でおこる頭痛の特徴

一口に頭痛と言っても、痛む場所や種類は色々ですよね。
まずは、噛み合わせの悪さが原因でおこる頭痛の特徴をご紹介しましょう。

どんな痛みがでるの?

  • 顎(あご)から耳の付け根、こめかみにつながるラインが特に痛む
  • マッサージをすると痛みが少し楽に感じる
  • 頭痛だけではなく、首や肩のコリもひどい
  • 痛みにあまり変化がなく慢性的に続く、または朝起きたときが一番辛い
  • 激しい痛みというより重く鈍い痛みがする
  • 痛み止めがあまり効かない

噛み合わせの悪さが原因でおこる頭痛の場合、筋肉の緊張による痛みが主になります。

そのため、ガンガンしたりズキズキしたりする激しい痛みより、肩こりがひどくなったような重く鈍い痛みが続くのが特徴です。

また、噛み合わせが悪いと夜間に歯ぎしりをしてしまう場合があるため、朝起きたときが一番強く痛むという人もいます。

噛み合わせの改善といえば、歯医者さんに行かなければいけないの?と思う人も多いと思います。

もちろんそういうケースもありますが、頭痛やコリを引きおこす噛み合わせの不具合にとって本当に大切な改善ポイントは「リラックス」で、自分でできる対策もあるんです。

その理由と方法をご紹介しましょう。

「かみ合わせが悪い」とは?

「噛み合わせが悪い」=歯並びが悪い と考えている人もいるかもしれませんが、実は違います。

もちろん、歯並びがいいにこしたことはありませんが、「歯並びがいい」からといって噛み合わせがいいとは限らないんです。

反対に、見た目がガタガタしていても、噛み合わせには特に問題がない人もいます。

「噛み合わせが悪い」とは、上下の顎が本来の場所からズレて接触してしまったり、無理な力が入り過ぎてしまったりする状態を指します。

それが続くと、周囲の筋肉や関節に負担がかかって、あちこちに痛みやコリがおこってしまうのです。

歯並びが悪いままでも「噛み合わせ」の改善はできる

と、いうことで、噛み合わせの改善は、歯並びを矯正しないとできないわけではありません。

生まれつきの骨格の異常や明らかに不正な歯並び(上下の歯が噛み合わない、下の歯が上の歯の前に突き出るなど)でない限り、顎の筋肉をリラックスさせてあげることで、本来の噛み合わせが取り戻せる人が多いのです。

噛み合わせを改善するためにといって、簡単に矯正をすすめたり、健康な歯の高さを削って調整しようとする歯医者さんもいますが、安易に踏み出さないでくださいね。

本当にそのような治療が必要な人の場合、詳しい検査をしてからじっくりと検討されます。

大した検査や説明もしてもらえずに、矯正や健康な歯を削ろうとされたときには一度断って
、矯正の専門歯科や口腔外科を扱える歯科医院や病院で相談した方が安心です。

噛み合わせのセルフチェック

それでは、自分のかみ合わせが頭痛やコリの原因になっているかどうか、自宅で簡単にチェックできる方法をご紹介します。

必要なものは、「割りばし」一本だけです。割っていない新しい割りばしを手元に用意しましょう。

  1. 最初は割りばしを使わず上下の歯をかみしめ、ゆっくりと左右どちらかに、振り向くように顔を回す
  2. 反対側へも同じようにして、どのあたりまで回せるか、首に痛みや違和感があるかをチェックする
  3. 次に割りばしを、平方向の横向きにくわえ、前歯から数えて4本目あたりの歯で噛みしめる
  4. 1~2と同じように顔を左右に回し、割りばしが無かった状態と比べる

これを試したときに、割りばしをくわえたときの方が楽に顔が振り向けるようなら、普段の噛み合わせが負担になって、頭痛やコリがおこっている可能性があります。

割りばしを左右同じ歯同士で噛みしめると、普段ずれてしまっている顎が本来の位置に戻ります。

そちらの方が楽だと感じるなら、その位置があなたにとっての自然な噛み合わせ位置ということになります。

噛み合わせが悪くなる原因と対策

噛み合わせが悪くなる原因と対策

噛み合わせが悪くなってしまう原因は、いくつか考えられます。
その原因ごとに、できる対策をご紹介しましょう。

噛み合わせが悪くなる原因として考えられること

  • ストレスが多い
  • 虫歯や歯周病などの治療をしていない
  • 詰め物や義歯が合っていない
  • 歯を噛みしめるクセがある
  • 姿勢が悪い
  • パソコンやスマホを長時間使っている

ストレスが多い

  • 対策 → 自分の「変な微笑みポイント」を見つける

色々なマッサージや体操をしても高額な治療を受けても、心の状態が悪ければ筋肉の緊張や歪みはとけません。

特に口元は、精神状態の反映されやすいところです。

ストレスは無自覚のものもあるし、意識できていても減らすのはなかなか難しいものですよね。

そこで、誰にでも簡単にできる、顎や口周りの筋肉をゆるめる方法をご紹介しましょう。

それは…

「自分だけの変な微笑みポイントを見つけること」です。

思い浮かべただけで、口元がゆるんでしまうようなこと、誰しも1つや2つはありませんか?

好きな動物の仕草、憧れの人、ものすごく美味しかったもの、楽しい思い出……

もっともっと変なものでも大丈夫です。

というかむしろ、人には絶対言えないような変なことの方がリラックスの度合いは高いです。

自分の頭の中だけのことなので、どんな妄想でもしょうもないことでもかまいません。

歯を食いしばったり、顎の緊張が強かったりして噛み合わせが悪くなっている人
は、無意識に自分を型にはめて無理に頑張っている人が多いとも言われています。

自分の中だけでは、「変なことで笑っているおかしな自分」を解放してみましょう。
このポイントを見つけておくと、ストレスに強くなります。

虫歯や歯周病などが治療せずに放置されている

  • 対策 → すぐに歯医者さんへ

きちんと治療がされていない歯や口内の状態を放置していると、無意識にその部分を避けた噛み合わせになってしまい、当然顎の位置や動きも不自然になります。

特に、虫歯がひどくなって歯が低くなっていたり、歯周病で歯が不安定になっていたりすると、それを補うために他の歯がのびてしまい、全体の歯並びも変わってきます。

実際に私、若い頃に長期間虫歯を放置したおかげで、綺麗だった歯並びがガタガタになってしまいました。

虫歯や歯周病は放置するほど治療が大変で、それ自体がひどい頭痛の原因になってしまうこともあります。

最近歯医者さんに行っていないな……という人は、一度、口の中をチェックしてもらいましょう。

詰め物や義歯が合っていない

  • 対策 → 自分の納得がいくまで歯医者さんと相談

歯医者さんで虫歯治療をして詰め物や差し歯をすると、最後に必ず「かみ合わせチェック」をされると思います。

薄い紙をカチカチ噛んだりギシギシしたりするアレです。

しかし、その時に「なんとなく合わないな……」と感じながらも言いだしにくくて「大丈夫です」と言ってしまうことがありませんか?

実は、この「なんとなく合わないな……」の違和感が、けっこう後になって影響してくるのです。

極端な話、実際は位置がずれていたとしても、本人が心から「大丈夫だな」と感じた場合、痛みや筋肉の緊張はおこりにくいのです。

けれど、本人が違和感を感じたままにしていると、筋肉は「これで大丈夫かな……」と不安になって緊張し、痛みがおこってしまうことがあります。

なので、違和感や不安がある場合は、遠慮なく歯医者さんに申し出ましょう。

歯を噛みしめるクセがある

  • 対策 → 顎をゆるめて歯を離す習慣を意識する

普段意識していないかもしれませんが、物を食べていないニュートラルな状態のときに、歯はどうなっているでしょうか?

上下の歯が常に触れてしまっているようなら、要注意です。

本来、物を食べているとき以外の上下の歯には2~3mmの隙間があります。
しかし最近、常に上下の歯が接触している「TCH」という症状が見られる人が増えています。

これが長年の習慣になっていると、知らないうちに顎が緊張し、かみ合わせもおかしくなってしまうことがあります。

対処法は単純で、「歯が接触していると気付いたら、できるだけ顎の緊張をゆるめて歯が離れるようにする」ことです。

意識し過ぎるとかえって緊張してしまうので、気がついたときだけで大丈夫です。

私もTCHを指摘されてから時々意識して歯を離すように心がけていると、3か月ほどで改善され、口周りの緊張がだいぶマシになりました。

姿勢が悪い

  • 対策 → マメに大きく伸びをする

特に、上半身の筋肉が弱くて猫背になりがちな人は注意しましょう。

背筋を伸ばしているのがしんどくて、つい顎に手をあてて支えたり、寝っ転がって何かを読むクセがついていませんか?

他の部位の筋力が弱いと、顎が頑張って身体を支えようとして緊張し、かみ合わせにも影響することがあります。

物を食べるときや作業をする前には、大きく伸びをして身体の緊張や歪みをリセットしてあげましょう。

顎の筋肉だけをマッサージしたり、その部位だけの運動をしたりしてもなかなか緊張はとれないので、全身を思い切りのばしましょう。

のびをしたときに、ついでに大あくびをするように顎も解放してあげてください。

胸を開いて空を見上げ、笑顔を作るように深呼吸するのもおすすめです。

他にも、姿勢・猫背の改善方法はあります。こちらの記事も参考にしてみてください。

パソコンやスマホを長時間使っている

  • 対策 → 休憩を入れて、険しい顔にならないように注意!

噛み合わせに関して、意外に見逃せないのがネットストレスです。

パソコンやスマホの光は目を緊張させ、その緊張は顎にも伝わります。

普段電車の中でスマホをずっといじっている人は、一度それを止めて、周囲のスマホ利用者を眺めてみてください。

「何があった?」と思わず言いたくなるほど、険しい顔で歯を食いしばっている人がいます。

下向きで顔が緊張している状態を長く続けていると、知らず知らず強張った状態がキープされてしまいます。

パソコンやスマホを使うときはなるべく顔を上げて、ほどほどに休憩しながらにしましょう。

できれば、ちょっと微笑みを浮かべるくらいのイメージでスマホを眺めてみてください。
緊張がゆるみ、頭痛や緊張がマシになります。

ガムを噛みながらというのも、顔のこわばりを防止する対策になります。

まとめ

まとめ

「噛み合わせの悪さが原因でおこる頭痛や肩こり」について、ご紹介しました。

このタイプの頭痛の特徴は、

  • 筋肉の緊張、特に顎の緊張によっておこる重く鈍い痛み

対策は、

  • 顎の緊張をゆるめる習慣を意識する
  • なるべく、微笑みが浮かぶようなイメージを持つようにする
  • 顎だけでなく、全身の伸びや深呼吸などもマメに行う
  • 未治療の虫歯や歯周病、詰め物に違和感があれば歯医者さんへ

顎周辺の筋肉がリラックスしてくると、頭痛の改善だけではなくて、口元が引き締まったり、ほうれい線が薄くなったりする嬉しいオマケもあります。

「噛み合わせが悪いから治さなきゃ!」ということではなくて、緊張している顎をリラックスさせてあげるように意識を向けてくださいね。

( すきっと編集部/寺山 )

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