その頭痛薬ちょっと待って!本当に妊娠初期に飲んでも大丈夫?

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その頭痛薬ちょっと待って!本当に妊娠初期に飲んでも大丈夫?

妊娠が分かった途端にやってきた頭痛。

夜中、頭が割れるような酷い頭痛に襲われた時、「あの薬、飲んだら楽になるかな……」と、妊娠前に日常に使っていた頭痛薬を飲みたくなったりしますよね?

でも、ちょっと待って!
その頭痛薬は、妊婦のあなたが飲んでいい薬ですか?

妊娠初期だからこそ細心の注意を払わなければならない薬の服用。
ここでは、妊娠初期の頭痛薬の服用についてまとめていきます。

妊娠初期(〜15週)どうしても我慢できないとき、頭痛薬を飲んでいいの?

妊娠初期(〜15週)どうしても我慢できないとき、頭痛薬を飲んでいいの

妊娠初期のときは、昼夜関係なく頭痛に襲われる人も多いはず。
そんなとき、いつも薬箱に入っている頭痛薬を飲んでも大丈夫なのでしょうか?

妊娠初期の薬は要注意!

妊娠初期の期間は、お腹の赤ちゃんの重要な器官の形成が行われている期間でとても大切な期間になります。
この時期は、母体が飲んだ薬の影響を受けやすく慎重な判断をしなければなりません。

産婦人科で処方された薬なら安心して飲めますが、市販の薬を飲む場合、自己判断での飲用はやめましょう

私も経験したことがあるのですが……妊娠中、真夜中に頭が割れるような頭痛って本当に辛いですよね。困った私は、夜中ではありましたが、かかりつけの産婦人科へ電話をし、家にある頭痛薬を飲んでよいか聞きました。

ちょうどその時、当直医が分娩に立ち会っていたため、直接判断を聞くことはできなかったのですが、ナースから「頭痛薬は飲まずに、朝イチで受診にきてください。」との指示を受けました。

勝手に飲まなくてよかった、と思ったのを覚えています。

出産は命にかかわることです。
どんな小さなことでも、きちんとお医者さんに相談することをおすすめします。

赤ちゃんへの影響は?

妊娠中に頭痛薬を飲んだ場合に、心配されるお腹の赤ちゃんへの影響に「胎児毒性」というものがあります。
胎児毒性とは、薬の作用が強くでてしまいお腹の赤ちゃんの発育や機能の発達を悪くする作用です。

ですが、妊娠初期でも正しく薬を服用すれば、これらのリスクは回避されるので、痛みを我慢せずにきちんと医師に告げて適切な処方を受ければ大丈夫です。

漢方薬なら心配ない?

「市販の薬は心配だし、次の定期検診までまだ日にちもある」
「受診するほどでもないけれど、日常生活での頭痛はやっぱり辛い……」

こんなとき、「薬は怖いから漢方薬なら」と思いますが、市販のものを服用しても大丈夫なのでしょうか?

漢方薬は、お腹の赤ちゃんへの影響は少ないとされていて、医師から漢方薬を処方される妊婦さんも多いです。ですが、漢方薬も数多くの種類もあり、副作用もあったりするので自己判断での服用は避けた方がいいです。

漢方薬も薬ですので、きちんと医師に相談してから服用しましょう。

妊娠初期に自己判断で服用してはいけない市販の頭痛薬

妊娠初期に自己判断で服用してはいけない市販の頭痛薬

特に妊娠初期は、薬は避けていきたい時期です。

でも、どうしても頭痛薬を服用したいとき、市販の頭痛薬を飲んでも大丈夫なのでしょうか?

ここでは、身近に手に入る頭痛薬を取りあげていきます。

ロキソニン

ロキソニン

ロキソニンは頭痛に効く市販薬として有名ですね。
ですが、妊婦には要注意の薬です。

ロキソニンの公式HPにも

『妊娠中の投与に関する安全性は確立していません。出産予定日12週以内の妊婦は服用しないようにお願いします。それ以外も妊娠中は医師にご相談のうえ服用下さい。』
(http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/qa/ より抜粋)

とあるように、服用する際は必ず医師の指示に従って服用してください。

バファリンA・バファリン顆粒

バファリンA・バファリン顆粒

バファリンAは、妊娠中は服用しないようにしましょう。

バファリンAの公式HPにも、

『妊娠中は服用を避けた方が安心です。』とあります。
(http://www.bufferin.net/a/faq.htm より抜粋)

どうしても服用したい場合は、産婦人科の医師に相談してから服用するようにしてください。

ケロリン

ケロリン

ケロリンには、アセチルサリチル酸(アスピリン)が含まれています。
これは、妊娠初期、とくに12週までの妊婦は飲んではいけないとされています。
大量摂取によって、予定日より大幅に出産が遅れたり、出血等の可能性が高くなったります。

ケロリンが公開している説明書には、
服用前に医師に相談するよう注意をうながす項目に

『妊婦又は妊娠していると思われる人』
とあります。
(http://www.naigai-ph.co.jp/item/pdf/kerorin.pdf より抜粋)

勝手な判断で服用せず、必ず医師に相談して服用してください。

注意したい処方薬——以前の処方が残っていても飲んじゃダメ!

注意したい処方薬——以前の処方が残っていても飲んじゃダメ!

以下の薬は市販されていませんが、妊娠初期は飲んではいけない薬です。

以前、病院で処方された薬が残っていても、妊娠がわかった時点でこれらの薬を服用するのはやめましょう

モービック (成分:メロキシカム)

モービックの成分であるメキシカムは妊婦の使用上の注意に禁忌として

『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。』
と記載されています。
(http://www.e-pharma.jp/allHtml/1149/1149035F2027.htmより抜粋)

服用しないように注意してください。

セレコックス (成分:セレコキシブ)

セレコックスの成分である、セレコキシブは使用上の注意として、以下のような記載があります。

妊婦<妊娠末期以外>又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。培養細胞を用いた染色体異常試験において、細胞毒性が認められる濃度で染色体の数的異常(核内倍加細胞増加)が、生殖発生毒性試験で着床後死亡数増加や死産増加、横隔膜ヘルニア、胎仔体重減少等が認められている(またラットにおいて本剤が胎仔に移行することが報告されている)]
(http://www.e-pharma.jp/allHtml/1149/1149037F1020.htm より抜粋)

妊娠後期は『禁忌』と記されており、妊娠初期に関しては『治療上の有益性が危険を上回ると判断された場合のみ』とありますが、妊娠中の投与の安全性は確立されていないので、服用することはやめましょう。

ポンタール (成分:メフェナム酸)

ポンタールの成分であるメフェナム酸は『有益性が危険を上回る場合』の投与とされていますが、妊娠中の安全は確立していません。

メフェナム酸には以下の注意事項が記載されています。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

  • 1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
  • 2.他の消炎鎮痛剤を妊娠末期に投与したところ、胎児循環持続症(PFC)が起きたとの報告がある。
  • 3.妊娠末期のラットに投与した実験で、胎仔動脈管収縮が報告されている。
  • 4.授乳中の婦人には授乳を中止させる[母乳中へ移行することが報告されている]

(http://www.e-pharma.jp/allHtml/1141/1141005F1048.htm より抜粋)

禁忌なのは妊娠末期ですが、妊娠初期も安全性は確実ではないので、服用は避けましょう。

カロナールってどうなの?

カロナールってどうなの?

カロナールは、神経中枢にはたきかけ、熱を下げたり、体の痛みをやわらげたりする効果があります。

カロナールの主成分はアセトアミノフェンです。アセトアミノフェンは、最初は小児用として使われていたほどで、他の頭痛薬と比べると安全なものとして処方されていました。

しかし最近、妊娠後期に服用するとお腹の赤ちゃんが新生児遷延性肺高血圧症を起こすとされる報告がされました。

『妊娠後期の婦人への投与により胎児に動脈管収縮を起こすことがある。』

(http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1141007F1063_4_02/ より抜粋)

また、妊娠中の安全性も確立されていないので、医師の指示での服用が望ましいとされています。

『妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。』
(http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1141007F1063_4_02/ より抜粋)

自己判断で服用せず、必ず医師と相談して服用してください。

イブってどうなの?

イブってどうなの?

イブは、イブプロフェンが主な成分の薬で、即効性のある頭痛薬としても知られています。
イブプロフェンを主な成分としている薬は、これまで妊娠中でも服用しても大丈夫とされていました。

ですが、妊娠後期の人には禁忌となり、妊娠後期でない妊娠中の人にも「治療中の有益性が危険を上回るときのみ」となりました。

『妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。トラマドールは胎盤関門を通過し、新生児に痙攣発作、身体的依存及び退薬症候、並びに胎児死亡及び死産が報告されている。〕

(https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/saisin_120426_2.pdf より抜粋)

イブはイブプロフェンを主な成分としているので、妊娠後期では飲んではいけませんが、それ以外の妊婦は医師に相談して「治療上の有益性が危険性を上回る」と判断された場合は服用できます。

イブの公式サイトにも、服用前の医師との相談の項目に、

『妊婦又は妊娠していると思われる人』とあります。
(http://www.ssp.co.jp/product/all/evea/ より抜粋)

安心とされる薬でも、必ず医師の指示を守って薬を服用してください。

妊娠初期でも医師との相談次第で大丈夫な市販の頭痛薬

妊娠初期でも医師との相談次第で大丈夫な市販の頭痛薬

イブ同様に、医師に相談することで服用できる場合がある市販薬を紹介します。

タイレノール

タイレノール

タイレノールの主成分は、カロナールと同様にアセトアミノフェンです。

タイレノールの使用上の注意には、

『妊婦又は妊娠していると思われる人』と記載があります。
(http://www.tylenol.jp/pdf/tylenolFD_instruction.pdf より抜粋)

妊娠初期でタイレノールを服用したいときは、必ずかかりつけの産婦人科医に相談してください。

ノーシン

ノーシン

ノーシンも、市販薬の中で「妊娠中でも安心して服用できる薬」として紹介されることが多いですよね。

ノーシンの主成分は、アセトアミノフェン(カロナールの主成分)
、カフェイン、エテンザミドです。主成分の頭文字を取って、「ACE処方」と言われているのですね。

ノーシンの添付文書にも、

服用前に医師への相談をするとして『妊婦又は妊娠していると思われる人』と記載されています。
(https://www.arax.co.jp/seihin/files/ippan/norshin/03_norshin.pdf より抜粋)

薬局で簡単に手に入る頭痛薬ですが、必ず担当の医師に相談してください。

でもやっぱり薬は心配。妊娠初期の薬を飲まない頭痛の対処法は?

でもやっぱり薬は心配。妊娠初期の薬を飲まない頭痛の対処法は?

できれば、薬を服用することなく解消したい。

そんなとき、すぐに実行できる頭痛をやわらげる方法をご紹介します。

部屋を暗くする

妊娠初期の片頭痛(光や音に敏感になり、吐き気や嘔吐の症状が出ます)は、部屋を暗くして過ごしましょう。目から入る刺激を少しでも防ぐためです

体をあたためる

お腹をかばうことで、普段と違った姿勢で過ごすことが多くなります。
そのため、腰痛になったり、肩凝りが激しくなったりします。
肩こりや腰痛の痛みからくる頭痛は、緊張型頭痛と呼ばれています。

この緊張型頭痛の場合は、血行を良くしましょう。
お腹や足を中心に、体をあたためることで血の流れをスムーズにします。
お風呂にゆっくり入ったり、蒸しタオルで肩や腰を温めたりすると効果的です。

妊娠に気付かず、頭痛薬をうっかり飲んでしまいました。大丈夫?

妊娠に気付かず、頭痛薬をうっかり飲んでしまいました。大丈夫?

妊娠超初期、つまり妊娠4週までのときは、自分が妊娠しているのか判断できない時期です。
そういえば、微熱が続いていた、寒気がした、など後になって異変に気づく人も多いです。

この時期に、自分が妊娠していると知らずに頭痛薬を飲んでしまったとき、頭痛薬はお腹の赤ちゃんに影響はないのでしょうか。

ごくごく初期であれば1回くらいなら影響が出ることは少ない

一般的に、妊娠と気付かずに服用してしまったとしても、胎児への問題はほぼないとされています。
1回の使用なら問題はないですが、受診の際には医師へ相談してみてください。

その市販薬のメーカーの効能書きを持参して病院へ

妊娠に気づかずに頭痛薬を飲んでしまった時は、次回受診のときに、服用した頭痛薬に添付されている説明を持っていきましょう。

むしろ、気を付けなければいけないのは妊娠後期

アスピリンやイブプロフェンを主成分とされている頭痛薬は、妊娠後期に服用してはいけません
このイブプロフェンが成分として入っている市販薬で有名なのは、イブやバファリンルナなどがあります。

医師に相談すれば良いとされていた頭痛薬でも、妊娠32週以降での服用は禁忌となっています。

動脈管収縮の原因になることも

アスピリンやイブプロフェンを主成分としている薬は、妊娠後期に服用すると、出産時や新生児に影響がでると言われています。
赤ちゃんの心臓の出口部分の動脈が収縮してしまうことが報告されています

腎臓への影響

また、腎臓にも影響し、赤ちゃんの尿を減らしてしまいます。

まとめ

妊娠中でなくても頭痛は大変なのに、妊娠中の頭痛はお腹の赤ちゃんへの影響も考えなければならないので、一層辛さが増してしまいます。
ですが、医師に相談すれば服用することもできる薬もあるので、まずは我慢せずに受診をし、医師の指示に従って頭痛を対処することが大切です。

それに、市販されている頭痛薬を心配しながら服用するより、きちんと産婦人科医から処方された薬を飲む方が気持ちも安定しますよね。

妊娠中の頭痛の原因は、ホルモンバランスの影響だけではなく、肩こりや腰痛、精神的な緊張から引き起こすものもあります。
普段から気持ちをゆったり持つことで、母体や胎児への負担は大いに減少できます

普通の時とは違って、特に妊娠初期は流産を防ぐために、精神的に安定しにくく不安でいっぱいになるときもあります。
そんなときこそ、ゆっくりと深呼吸してみましょう
それだけで、辛い頭痛を避けることができます。

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